“Liberetto” (2012) Lars Danielsson
Lars Danielsson (bass, cello, Wurlitzer)
Tigran (piano, vocal) John Parricelli (guitar) Arve Henriksen (trumpet) Magnus Öström (drums & percussion)

ラーシュ ダニエルソン

  前掲の“Liberetto II” (2014)の前編。
 こちらも「北欧哀愁小説ジャズ」。
 Libretto:台本の意であれば、まさにそのタイトルにふさわしい音楽。
 寂寥感の塊のようなハスキーなトランペットに導かれるように始まる物語。
 悲しくて、寂しくて、あるいは懐かしい音。
 美しいオリジナル曲、中にはジブリ映画のテーマにもなりそうな、日本童謡に通じるような懐かしいメロディ。
 計算しつくされた構成、それに応えるメンバーのイマジネーション。
 一曲一曲、また、全てのアンサンブル、全てのインプロビゼーションにストーリーが感じられる音作り。
 本作の主役はピアノ。
 堅実なベースと乾いたドラムを背景に、どこまでも疾走する激しいピアノ。悲しさ、寂寥感の中の激情。
 このアルバムも悲しみにあふれた短編小説集。
 ジャズと呼ぶにはあまりにもモダンジャズとは違う質感、ドラマチックなLars Danielsson Music。 




posted by H.A.