“Ad Lucem” (2012) Anders Jormin
Anders Jormin (bass)
Mariam Wallentin Erika Angell (voice) Fredrik Ljungkvist (clarinet, saxophone) Jon Fält (drums)

Ad Lucem
Universal Music LLC
2012-03-16
アンダーシュ ヨルミン

 大晦日に合う音?ホントに合ってるかどうかはわかりませんが・・・
 ベースの名手Anders Jormin、厳かな作品。
 何やら宗教チックな空気も漂うこの作品。メロディラインが少々変わっているし、ラテン語?の響きが聞きなれない妖しげな雰囲気。
 ところがベースがピチカートを始めるといきなり強烈ながら上品なグルーブ。
 何やってもJorminさんのベースは変わりませんねえ。さりげないけども、凄みのある音。
 自由に展開するドラマーと、安定感、推進力ともに抜群のベースの組み合わせは極上。いかにもジャズっぽいホーンもカッコいい絡み方。
 さて、このアルバムの空気感を決めているのは、リーダーのベースに加えてボーカルの女性お二人。
 美しい声と完璧なハーモニー、ボイスコントロール、そしてグルーブ。
 聞き慣れない言葉とメロディラインも、ベース、バンドの静かで上品なグルーブに気持ちを委ねると、かえって心地よく響きます。
 これは深い音楽だなあ。 想像力のネタの宝庫。
 何を歌っているのかわからないのは問題ですが・・・




posted by H.A.