“My Love” (1981) Salena Jones
Salena Jones (vocal)
Eric Gale (guitar) Cornell Dupree (guitar) Richard Tee (keybord) Gordon Edwards (bass) Steve Gadd (drum)

My Love
Salena Jones
Jvc / Xrcd
2003-05-27
サリナ ジョーンズ



 さらにもう少し前の懐かしいソウル系の音。
 さて、このアルバムを知ってて懐かしいと思う人はどのくらいいるのでしょうか。
 ジャズボーカリスト、サリナ・ジョーンズがあの時代のスーパーバンド、スタッフをバックに従えたジャズ~フュージョン~ソウル~ポップ仕立てのバラードアルバム。
 来日時に半ばやっつけで録音したのかもしれないけども(違ったら失礼!)、いい意味で肩の力が抜けた素晴らしい音。
 この時代のフュージョン、ともすれば豪華なホーンセクションやシンセサイザーが入って過剰にゴージャスなものが少なくないのだけども、このアルバムは至ってシンプル。
 自然なリズムと自然なアンサンブル、多くない音数、手練れた渋い演奏。贅肉はなし。
 フェイザーをたっぷり効かしたローズピアノ、渋いギター、不思議なグルーブのベース、タイトなドラムの完璧なバンド。その上にさらりとしたボーカル。
 選曲はポール・マッカートニーの表題曲をはじめとして、スタンダード、スティービー・ワンダー、渋いソウル曲などなど、ロマンチックなムードの佳曲揃い。
 さて、曲名だけ見るとベタベタで、これをフュージョンアレンジするとどうなんでしょ?、とも思ってしまいますが、どころがどっこい、飾り気のないシンプルなアレンジ、演奏が最高にいい感じ。
 スタッフのアルバムとしてみても、このアルバムがいい意味で一番緩く感じられ、一番好み。
 リチャード・ティーのふわふわしたローズの上でエリック・ゲイルの訥々とした激渋ギターが鳴ると胸がキュンとするのはあの時代を知っているからなのか、普遍的なものなのか?
 何はともあれ、とても緩やかで幸せな音。
 名盤だと思うのだけどね。



posted by H.A.