”As Estacoes Na Cantareira” (2015) André Mehmari
André Mehmari(piano,etc)
Neymar Dias(bass,etc) Sergio Reze(drum)

As Estacoes Na Cantareira
Andre Mehmari アンドレ メマ
Tratore
2015-04-30


 ブラジルの人気ピアニスト、最新アルバム。
 ピアノトリオ+αによるとても優しく柔らかい前向きな音。
 ジャズファンよりもオーガニック系音楽が好きな人とか、いわゆる高感度系?の人とか、好事家の人達に人気があるのでしょう。
 ピアノはクラシック~ヨーロッパっぽくもあるし、同郷のEgberto Gismonti、大御所Keith Jarrettの影響が強いようにも感じます。
 でもそれらよりもはるかに柔らかな質感。
 おそらくものすごく上手いんだろうけども、これ見よがしな派手なことはやらない。
 柔らかいグルーブが全編に流れ、微妙なタメが何とも優雅。
 根底にいつもゆったりとしたワルツが流れている感じ。
 そんなピアノを中心として、ベース、ドラム、さらにボイス、ギター等のこれまた優しい音を重ねていくスタイル。
 曲がまた素晴らしい。
 明るく前向き、メロディアスなオリジナル。
 さらにブラジル曲、Pat Methenyナンバー(選曲”Au Lait”がなんともピッタリしすぎ)などを加えた楽曲たち。
 抒情的、内省的なようでもあるし、寂寥感も強いのだけども、あくまで大らかで前向き。
 穏やかなセンチメンタリズム、”Saudade”ってやつですかね。
 十分にオシャレだけども、これ見よがしないやらしさは一切なし。質感はあくまでナチュラル。
 見えてくる景色は緩やかな風が吹く草原。
 ちょうど今の季節のさわやかな午前、な感じ。
 妙に深刻なモノや強烈なモノより、自然で優しい感じの音が今は受けるんでしょうね。




posted by H.A.