“Skala” (2010) Mathias Eick
Mathias Eick (trumpet)
Andreas Ulvo (piano) Audun Erlien (bass) Torstein Lofthus (drums) Gard Nilssen (drums) Morten Qvenild (keyboards) Tore Brunborg (saxophone) Sidsel Walstad (harp)

Skala
Matthias Eick
Ecm Records
2011-04-19
マティアス アイク




 前掲“Midwest” (2014)のMathias Eick 2010年作。
 最新作"Midwest” (2014)と基本的には同質なのだけども、こちらの方がよりジャズっぽいか感じ。
 さらに曲がこちらの方がキャッチー。
 哀愁感が漂う美しい曲たち。
 リズムは8ビート中心。
 奇をてらったリズムや変拍子を使わずあくまでシンプルなビート、しなやかな抑揚。
 ポップさやプログレッシブロックっぽいムードの曲もあるのだけども、あくまで全体の雰囲気はジャズ。
 穏やかで流れるような、前向きな音。
 かつてのECMの色合い、沈痛深刻な空気感、強烈な音、激しいインプロビゼーションを求める向きにはピンと来ないかもしれないのかもしれないけども、今の若手の演奏を聞いていると、どうもそういう時代でもないような気もします。
 穏やかな質感と、ジャンルに縛られない、あるいはロック、ポップス、民族音楽、その他諸々が混ざり合う音、アンサンブルを中心としたさり気ない楽器の絡み合い・・・
 そんな感じが21世紀型なのでしょうねえ・・・ 




posted by H.A.