“Soul of Things”(2001)Tomasz Stanko
Tomasz Stanko(trumpet)
Marcin Wasilewski (piano) Slawomir Kurkiewicz (bass) Michal Miskiewicz (drums)

Soul of Things
Tomasz Stanko
Ecm Records
2002-03-26
トーマス スタンコ

 2001年作。
 サポートメンバーを一新、ポーランドの若手Marcin Wasilewskiを中心としたピアノトリオに変更。
 おそらくその結果、わかりやすく聞き易い内容に。
 かつての長髪、ベルボトムジーンズの革命野郎が、渋さ満点、危うい感じのチョイ悪オヤジに変身。
 先のBobo Stensonのピアノを中心としたサポートメンバーも素晴らしかったのですが、少し尖がっていてハードな印象。
 一方、ここでは柔らかなピアノに徹したMarcin Wasilewskiの起用がチェンジオブペースに。
 優しく、また現代的な音使いにうまく変化しているように思います。
 もともと厳しい質感の音楽~トランペットの人でしたので、このくらい柔らかで、いい意味で軽いメンバーとのバランスが適当なのでしょうね。
 心なしかStankoさんのトランペットも肩の力が抜けているようにも感じます。
 曲も珍しくロマンチック系がいくつか。
 とはいえ、そこはStankoさん、なんだかんだで辛口で硬派な空気感は変わりません。
 甘辛の微妙なバランスが何とも言えずクール。
 演奏は漂うようなスローバラードが中心。
 ほの暗く、妖しいムードはECMでの諸作そのままですが、トランペットが抜けてピアノトリオになると急に視界が開け、周囲が明るくなり、温度もわずかに上昇、といったイメージ。
 気難しい感、難解さが薄らぎ、美しく優しい、でも妖しい、いい感じのバランス。
 アメリカンなジャズとはまだまだ距離のある音ですが、だんだん近くなっていく端緒の時期かな?
 普通のジャズとして聞いても違和感ないかも。どうだろ?
 同メンバーでの二作品、”Suspended Night”(2003)、”Lontano”(2005)も同質のいいアルバムです。



posted by H.A.