“The Survivor's Suite” (1976) Keith Jarrett
Keith Jarrett (piano etc.)
Dewey Redman (saxophone) Charlie Haden (bass) Paul Motian (drums)

Survivor's Suite
Keith Jarrett
Ecm Records
2000-05-09
キース ジャレット




 Keith Jarrettアメリカンカルテット、その終盤、バンドとしてのECMレコード初作。 
 神懸った"Sun Bear Concerts"(1976)と同年、これまた凄まじいアルバム。
 平和で美しいそちらに対して、悲壮感と緊張感の塊。
 曲、編曲、インプロビゼーション等々、同じく沈痛系の”Death and Flower” (Oct.1974)を凌ぐような凄まじい演奏、聞く側にも極度の緊張感を強いるような強烈な音楽。
 とても悲劇的な小説を読んだり、映画を観たりした気分。
 アナログではA面B面、各一曲の長尺な演奏、いずれの曲もフリー混じりのインプロビゼーションからスタートする気難しい構成。
 が、所々に現れるテーマやインプロビゼーションはメロディアス、構成はとてもドラマチック。
 徐々に遷り変わっていく景色。
 そして中盤~後半に凄まじいまでの展開、インプロビゼーションが収められています。
 そこまで我慢できれば桃源郷。
 ドカーンと盛り上がって陶酔の彼方。
 とてもダークなので、怖いのですが・・・
 ピアノはキレまくりの時期、タメと疾走、耽美、官能、激情、狂気の交錯。
 Dewey Redmanも好調、ハードボイルドネスをまとったクールさと、これまた狂気が交錯する音。
 とても美しく、とても厳しい音楽。
 さて、Surviveは戦場からなのか?それとも社会からなのか?
 いずれにしても凄まじいまでの激烈さ、その後の寂寥感は、タイトルにピッタリの音。

(※本投稿は2015/08/19から移動しました。)


posted by H.A.