“Stride Right” (1966) Johnny Hodges
Johnny Hodges (alto sax)
Earl Hines (piano) Kenny Burrell (guitar) Richard Davis (bass) Joe Marshall (drum)
 
ジョニー ホッジス

 珍しくどジャズ。
 体の力が抜けていくような音楽、もちろんリラックスの意味。
 何のことは無い1950-60年代のノスタルジックなジャズなんだけども、なんとも素敵な音。特にバラード、スローブルースが絶品。
 Johnny Hodgesはむしろ抑え気味。Earl Hinesが主役なのかな?コロコロと転がるようなピアノ。Red Garlandの時代を少し巻き戻したような感じ。
 ちょっと長めの小粋なピアノソロが終わると、とろけるような音でさらに小粋なJohnny Hodgesのアルト。短いけどカッコいいソロ。思い出したようにKenny Burrellのこれまた短いけどもツボにはまったソロ。ソロのオーダーは様々ですが、ずっとそんな感じ。
 粋な音の塊。
 コテコテしたブルーノート系よりも薄味で、それがいい感じ。
 全体の音が薄いので逆に各人の音が生きる。
 強烈な音、緊張感の強い音、小難しい系の音もいいですが、たまにはこんなのがないとね。
 夏が終わって落ちついてきた昨今に合う音、かな?



posted by H.A.