“Freigeweht” (1980) Rainer Brüninghaus
Rainer Brüninghaus (piano, synthesizer)
Kenny Wheeler (flugelhorn) Jon Christensen (drums) Brynjar Hoff (oboe, English horn)
 
Freigeweht
Rainer Bruninghaus
ECM Records
2000-04-04





 ベーシストEberhard WeberやサックスJan Garbarekの諸作品でカッコいいピアノを弾いていた人。
 ベースレス、ホーン入りの変則トリオ。
 近未来の香りとクラシックの香りが混在する、クールな質感のコンテンポラリージャズ。
 シンセサイザーが作る未来的、宇宙的空気の中を、ピアノ、ドラム、ホーンが泳ぐ。
 なるほど、ベースレスならではの浮遊感。
 あの凄いピアノを派手に弾く場面は少なく、ホーン、ドラムと均等なバランス。
 でも、やはりこの人のピアノは只者では無い。
 低速時のタメと、高速時の加速感のバランスがいいのでしょうか。
 クラシックの香りも併せて、上品かつ疾走感、情緒感のある演奏。
 サラリとしていて、ベタつかない美しさ。
 緊張感は低くないけども、厳しくはなく、あくまで優しいピアノ。
 サポートメンバーの好演奏も手伝って、終始、上品なグルーブ感、昂揚感がある音楽。
 スペースシャトル、もう一回地球を周回しましょうか、ってな感じの、静かで美しく平穏、だけども昂揚感、微妙な緊張感がある音。
 心地いいピアノ、心地いい音楽。


※ピアノだけでもカッコいい・・・

posted by H.A.