“Later That Evening” (1982) Eberhard Weber
Eberhard Weber (bass)
Paul McCandless (soprano saxophone, oboe, English horn, bass clarinet) Bill Frisell (guitar) Lyle Mays (piano) Michael DiPasqua (drums, percussion)

Later That Evening
Eberhard Weber
Ecm Import

エバーハルト ウェーバー




 Eberhard Weber、1982年作。
 “Little Movements” (1980)からメンバーを一新し、新たなスタート。
 OregonのPaul McCandless、Pat Metheny GroupLyle MaysBill Frisellを加えたクインテット。 
 静謐で哀し気なフュージョンミュージック。
 ピアノ、サックスがより優しく柔らかになり、ギターは終始浮遊系、ベースも抑え気味。
 前のバンドのドカーンと盛り上がる場面や派手なインプロビゼーションはありません。
 少し沈んだムード、淡い色合い。
 その分、アンサンブルの妙や個々の楽器の繊細な音がたっぷり。
 触れると崩れていきそうなガラス細工のような時間。
 終始哀感が漂っていますが、絶望や沈痛とは違う優しい音。
 全編通じて漂うような音の動き、静かで抑制的だけどもドラマチックな展開。
 まるで映画のサントラのよう。
 見えてくる景色はタイトル通り夕方~夜。
 でも決して暗くなったり、冷たくなったりしないのはこの人の持ち味なのでしょう。
 やはりいつもの優しく柔らかい、心地よい音。
 これをヨーロピアンSaudadeとは言わないのでしょうが、そんな感じの音。
 とても残念なのは、このバンドが一作のみで終わってしまったこと。
 一期一会の繊細なフュージョンミュージック。
 前のバンドの作品群はヨーロピアンジャズフュージョンの代表作だと思いますが、色合いが変わった本作も名作です。



posted by H.A.