“And the Cuban Piano Masters” (1996) Jane Bunnett
Jane Bunnett (flute, soprano saxophone)
Jose Maria Vitier , Frank Emilio Flynn (piano) Carlitos del Puerto (bass)

And the Cuban Piano Masters
Jane Bunnett
EMI Import
2012-06-01
ジェーン バネット

 カナダの女性サックス&フルート奏者。
 キューバ音楽がメインの人で、普段はバンドでいかにもキューバっぽい演奏をやっている人。このアルバムではパーカッション抜き、ピアノ、ベースの変則カルテット、トリオ、デュオ、などでのアルバム。
 みんなものすごーくうまい。
 私がラテン好きということを割り引いても、ものすごくカッコいい音楽。
 いつもは少し厚めの音なので個々の楽器は注意しないと目立たないのだけども、この編成だと個々の演奏者の良さがバッチリ。
 曲はキューバ系が中心で終始それらしいリズムが流れているのだけども、少々抑え目。
 また音数が少ない分ジャズ的な感じも強いかな?
 さて、このリーダー、女性ながら強烈な音を出す人。
 リズムへの乗り方と抑揚のつけ方がものすごくいいんだろうなあ。
 聞いててほんとに心地いい。
まったく迷いの感じられない吹きっぷり。
 音は強いし、フレーズは次から次へ湧き出してくるようなスムースさ。
 雰囲気は激しい系、激情系なんだけども、激烈とまでいかず、アバンギャルドにはまだまだ距離がある絶妙なバランス。
 いい感じのエキサイティングさ。
 ピアノも凄い。
 キューバの大御所なのかな?私が知る限りキューバの人のピアノはとにかくうまいのだけども、このお二人も例に漏れず。
 なんとなく弾いているようでもリズムが凄い。
 弾きだすととんでもない勢い、加速感。
 強力なタッチで超高速フレーズ。
 強いだけではなく、そこかしこで微妙なタメ、微妙な減速感と加速感が交錯する目まぐるしい演奏。
 運動神経や反射神経が違う超人みたいな演奏。
 それでもあくまで上品な感じなのが何ともいい感じ。
 ちょっと抑えた曲だとクラシックの人かと思うくらい。
 もちろんベースの人も強烈なノリ。
 フロントの人に隠れてしまいがちだけども、手数はほどほど、勢いをつけたいところでいい感じで後押しをするような絶妙な音使い。
 いいオーディオで聞くとベースが主役になるかもしれない。
 もろのキューバン・ミュージックをやっているモノももちろんカッコいいんだけども、こんな小編成でも凄い音を出す、凄い人たち。



posted by H.A.