“Spirit Talk” (1993) “Spirit Talk2” (1994) Kevin Eubanks
Kevin Eubanks (guitar)
Robin Eubanks (trombone) Kent Jordan (alto flute) Dave Holland (bass) Marvin "Smitty" Smith (drums) Gene Jackson (drums)

Spirit Talk
Blue Note Records
2009-02-02
ケビン ユーバンクス
Spirit Talk 2: Revelations
Kevin Eubanks
Blue Note Records
1995-02-07


 中堅というよりベテランになるのでしょう、Kevin Eubanks。
 全体のサウンド自体はシャレていてノーブル、でもちょっとだけひねくれたイメージ。
 一方、本人のギターは、基本クリーントーンながらもやたら攻撃的で、その対比がいい感じ。
 ジャズというよりロック~ソウルの色合いが強いのかな?弾きしだすとJohn McLaughlinのイメージが強い?それともGeorge Benson?・・・
 でも似ているといった感じでもない個性的なギター。
 さて、この二枚のアルバム、ほぼ同じメンバーで録音されたコンテンポラリージャズ。
 もう20年前もになるんですか、が、今でも古くない、カッコいい音。
 柔らかな管楽器と攻撃的なギター、ドラムの絶妙な組み合わせ。
 上品なようでアグレッシブ。
 ギターよりも管が目立つアンサンブル、ギターもアコースティックが中心。
 低音系の管とアコースティックギターの優しい感じのアンサンブルが続くのかな・・・と思いきや、思い出したように攻撃的なギターのインプロビゼーション、気が付くと激しいドラムが煽りまくるアグレッシブな演奏・・・
 そんな感じ。
 Herbie Hancockの”Speak Like A Child”に近い?とも思いつつも、もちろん現代的だし攻撃的、さらによりポップでもあるような。
 ちょっと凝った楽曲、編曲が多いのですが、決してマニアックで難解な感じでは無く、あくまで爽やか。
 リズムは変拍子、8ビート、16ビートなど複雑系中心、それらが現代的でいいんだけども、時折り思い出したように出てくる4ビートが心地よくて、これまたいい感じ。
 上品で爽やか、しかもアグレッシブなカッコいい音楽。




posted by H.A.