“Notes From The Village” (2008) Anat Cohen
Anat Cohen (Clarinet, Tenor,Soprano Saxphone, Bass Clarinet)
Jason Lindner (Piano, Fender Rhodes, keyboard) Omer Avital (Bass) Daniel Freedman (Drums & Percussion) Gilad Hekselman (Guitars)
 
Notes From the Village
Anat Cohen
Anzic Records
2008-09-09
アナット コーエン

 イスラエルの女性ホーン奏者Anat Cohen。
 もの凄くカッコいい音、吹きっぷり。
 名前は聞いていたけど、正直、Gilad Hekselman目当て、後追いで聞いたCD。
 ここまで凄い奏者とは想像していませんでした。
 音がキレイ、リズムへの乗り方がカッコいいし、流麗かつ強烈な抑揚。
 起承転結を踏まえたインプロビゼーションの構成力もさることながら、音符のつなぎ方、置き方が何か違うんだろうなあ。
 計算づくではできない、天才にしかできない何かを持っていそうな感じ。
 全体のイメージはいかにもイスラエルジャズ。
 ちょっと変わったリズム、ほのかなエキゾチシズムと哀感が流れるメロディ。
 Coltraneの”After Rain”が入っていますが、そのイメージ。兄は同質の”Dear Lord”をやっていましたが、何かあるんでしょうかね。
 リズム、メロディの感じは日本に通じるものを感じるのだけど、どうなのでしょう?
 北欧はメロディが日本っぽいけど、イスラエルはリズムも近い気がするのはなぜ???
 さておき、サイドのメンバーも素晴らしい演奏。
 リズムへの乗り方がなんだか違う。
 グルービー、どの曲も盛り上がってエキサイティング、でもちょっぴりクール。
 ドラムもピアノもベースもみんなもの凄くうまい。
 さらに、なんだかエキゾチック。
 人気があるのも納得、のイスラエルジャズ。




posted by H.A.