“Kin” (2013) Pat Metheny
Pat Metheny (guitars, guitar synth, electronics, orchestrionics, synths)
Chris Potter (tenor,soprano sax, clarinets, alto,bass flute) Giulio Carmassi (piano, trumpet, trombone, vocals, etc.) Ben Williams (acoustic,electric bass) Antonio Sánchez (drums, cajon)

Kin
Pat Metheny
Nonesuch
2014-02-04
パット メセニー

 Pat Methenyバンドの2014年新作。
 ごっついサウンドのコテンポラリージャズ。
 デビュー時からのPatの大ファンですが、近年のアルバムは「ちょっとねえ、、、」が本音です。
うまく説明できませんが、「うるさいかなあ、、、」「大仰だなあ、、、」といった印象。
 このバンドの前のアルバム“Unity Band” (2012)もメンバーからしてジャズっぽい方向かな?と期待して聴いてみたものの、「やはり、、、」。
 それでも、聴きたくなるのがファンの悲しい性。
 恐る恐る聴いてみたところ、これはいいんじゃない。
 この盤もまさにうるさく大仰なのですが、エキサイティング、ドラマチックと言えばその通り。
 愛想に乏しい楽曲、複雑な構成、ロック色も強いビート感はモダンジャズファンには合わないのかもしれません。
 また、ドでかいシンバル音のヘビー級ドラムが引っ張るハードなテイスト、テンションの高さは、オシャレさや寛ぎを期待する人にも難しいのでしょう。
 が、完成度の高さは抜群。
 Guitarはいわずもがなの艶やか&しなやかさ、鋭く激しいSax、凄まじい音圧のDrum、安定感だけでなく華もあるBass、全体を貫く高レベルな緊張感とあざといまでの?昂揚感。
 そして聴いた後の妙な疲労感は、力のある音楽の証なのでしょうか。
 要所で入るボイス、キーボード、クラッピングなど、少しだけかつてのテイストも。
 今の時代のジャズのひとつの完成形、もしかすると先に残る名盤なのかもしれません。
 それでも“Still Life (Talking)”(1987) “Letter from Home”(1989)あたりのしなやかで軽やかなPat Methenyサウンドの新譜が聞きたいなあと思うのはOldファンのわがままなのでしょうね。

(※本投稿は2014/06/15から移動しました。)
 


posted by H.A.