“Death and the Flower” (1974) Keith Jarrett
Keith Jarrett (Piano, Soprano Saxo, Percussion, Wood Flute)
Dewey Redman (saxophone, Percussion) Charlie Haden (bass) Paul Motian (drums, Percussion) Guilherme Franco (Percussion)

Death and the Flower
Keith Jarrett
Grp Records
キース ジャレット


 Keith Jarrett若かりし頃のドラマチックでアグレシッブなジャズ組曲。
 モダンジャズの香りはほとんどなく、かといって、フリージャズでもマイルス的ロックファンクでもなく、プログレッシブロックに近く、クラシックの香りも少々。
 ジャズっぽくない美しい曲、作り込まれたのだろう編曲。
 ピアノはクラシックの香りが強いか、少なくともモダンジャズピアノとは全く違う感覚。
 リズムも普通の4ビートではない。
 でも、なぜかジャズのムード。
 A面全一曲。
 いきなり妖しい笛とパーカッションのインプロビゼーションが数分。
 しばらくすると重いベースに導かれながら、ピアノによる美しい展開~サックスによる思いつめたようなテーマ提示。
 さらにハードボイルドなサックス、少しテンポを落として美しく激しいピアノ、続いてメロディアスなベースとインプロビゼーションのオーダーは回ります。
 どのソロにも美しいフレーズが満載。
 締めはペースを上げて、次年の“The Köln Concert” (Jan.1975)と同様、ゴスペルチックな前向きなリフレインが陶酔へと誘うエンディング。
 曇っていた空が一気に開けます。
 B面の2曲もカッコいい。
 祈るようなメロディのピアノとベースのDuoでのバラード、サックス二本のチェイスによる尖ったメロディの繰り返しと、バックに漂うようなピアノとベース、混沌なパーカッションのバランスが絶妙、不思議な感覚の激しい演奏。
 全編通して妖しい雰囲気、奇妙な緊張感が漂っていますが、それがこのアメリカンカルテットの魅力。
 耽美と狂気、ハードボイルドネスに覆われた音。
 Keithさんのピークその1。 

(※本投稿は2014/04/02から移動しました。)

※これはB面。


posted by H.A.