“Neighbourhood” (2006) Manu Katche
Manu Katche (drum)
Marcin Wasilewski (piano) Slawomir Kurkiewicz (bass)
Jan Garbarek(saxophones) Tomasz Stanko(trumpet) 

ネイバーフッド
マヌ カッチェ






 近年のECMで登場回数が多いドラマー、Manu Katcheのアルバム。
 ロック畑の人なのでしょうか、4beatやフリー的な展開は少なく、8や16beat、変拍子が中心、全体を通じてECM的な暗さや切迫感は希薄。
 明るくてポップな印象のコンテンポラリージャズ。
 メンバーはさしずめECMオールスターズ。
 曲者のベテラン陣、Jan Garbarekはいつもの切迫感が影を潜め、Tomasz Stankoは緊張感漂うフレーズを連発するものの、Manu Katcheの明るいビートに希釈される、といった展開。
 Marcin Wasilewskiのピアノも軽やか。
 軽快で明るい今風のグルーヴ感の若手リズム陣と、深刻で怪しいベテランフロント陣。
 いいバランスです。
 曲も軽快なものが多いけど、演奏のテンションが高いのでこれまたいいバランス。
 この明るさは、冷戦後、少し遅れて新しい時代への切り替わりの標し、というと大げさかな?
 21世紀の若手リズム隊の現代のグルーヴ、対、20世紀からのジャズの闘士。
 結果としては、前者の中にすっかり取り込まれた後者。
 軽快だけどほどほどしっとり、クールでポップなコンテンポラリージャズ。
 もちろんとても上質です。




posted by H.A.