”It Takes Two!” (2005) Kenny Wheeler
Kenny Wheeler (flugelhorn)
John Abercrombie (guitar) John Parricelli (guitar) Anders Jormin (bass)
 
It Takes Two
Kenny Wheeler
Sunny Side
2006-06-27
ケニー ホイーラー

 Kenny Wheelerがギター2本とベースを従えた静的なジャズ。
 フリーな曲も少しだけありますが、基本的にはメロディアスでキレイなバラード曲を静かに演奏するスタイル。
 ドラムレスなのはわかるとして、ギター2名にした理由は何だろう?ピアノだときらびやかになり過ぎるからかな?であれば、淡々とした味わいが出ていて大成功。寂寥感溢れる有名曲Love Theme from "Spartacus"がピッタリの音使い。他にもそんな感じのセンチメンタルな美曲がいくつか。
 基本、静かでしっとりとしている音楽ですが、それにピッタリのAnders Jorminのベース。この人が入ると静かな音楽にも何故か上品なグルーブが出ます。深いというか、揺れるというか、前に進むというか。音の置き方、強弱のつけ方に何か秘訣があるんだろうなあ。
 さらに抑え目の二人のギター。いずれも名手なのですがそれほど派手に前には出てきません。アコースティックギター中心で爽やかながら寂寥感が漂う味付け。アバクロさんの変態的な節回しも少なめ。拍子抜けと言えばそうかもしれないけども、さりげなく妖しさ、緊張感を加えるといった感じで悪くはありません。
 さて最後にリーダーのフリューゲルホーン。
 時折りの強烈なビヒャヒャーはいつも通りですが、このアルバムでは全体的に抑え気味。ちょっとふらつき気味だったり、枯れてきた感もあるのかもしれませんが、それはそれでいい味わい。
 といったことで、静かで淡々とした地味な室内楽的ジャズですが、極めて上質。
 秋の夜長、静かな時間帯にビッタリの落ち着いた音。
 深いなあ・・・




posted by H.A.