”Rosa" (2006) Rosa Passos
Rosa Passos(Vocal, Guitar)
ホーザ パッソス
目下、私の知る限りのブラジル系のベストボーカリスト。
かわいい系の声なのだけど実に深い。
ボサノバ伝統のウイスパー系で、スカートをはいたJoao Gilbertoと呼ばれているらしいのだけど、わずかに強い押し。
語尾に微妙なビブラートが掛かり、高い音では微妙に裏返り気味、鼻に抜け気味。
湿っているような乾いているような、絶妙なバランスの発声。
1曲目、そんな微妙な声で、いきなりアカペラが始まります。
これにはドッキリ。
さらに2曲目、Jobimの隠れた佳曲、ガットギター一本のバッキングで哀愁曲を囁きます。
泣けてくるようなというような大げさな悲しみではなく、切ないもの悲しさが漂うメロディ。
これが彼女の微妙な声と絶妙なバランス。
そんな微妙で、絶妙、深い演奏が最後まで続きます。
背景に何もない、無音の瞬間をたくさん感じられる、静謐で奥の深い音空間。
有名曲やヒット曲が入っているわけではありませんが、どの曲も佳曲で彼女のために書かれたのでは、と思えるほどベストマッチな曲と声とギター。
確かにJoao Gilberto的なのですが、女性だけにもっと優しく、同じぐらいに深い。
最後まで同じ質感だけど、飽きてくる感じはしないのも不思議。
じっくり聞いてしまうと何をしていても手が止まってしまいそう。
気持ちが浄化されてくるような感覚も決して大げさではない。
雰囲気は夕暮れ時。
郷愁。
(※この投稿は2014/02/20から移動しました。)
posted by H.A.
Rosa Passos(Vocal, Guitar)
ホーザ パッソス
目下、私の知る限りのブラジル系のベストボーカリスト。
かわいい系の声なのだけど実に深い。
ボサノバ伝統のウイスパー系で、スカートをはいたJoao Gilbertoと呼ばれているらしいのだけど、わずかに強い押し。
語尾に微妙なビブラートが掛かり、高い音では微妙に裏返り気味、鼻に抜け気味。
湿っているような乾いているような、絶妙なバランスの発声。
1曲目、そんな微妙な声で、いきなりアカペラが始まります。
これにはドッキリ。
さらに2曲目、Jobimの隠れた佳曲、ガットギター一本のバッキングで哀愁曲を囁きます。
泣けてくるようなというような大げさな悲しみではなく、切ないもの悲しさが漂うメロディ。
これが彼女の微妙な声と絶妙なバランス。
そんな微妙で、絶妙、深い演奏が最後まで続きます。
背景に何もない、無音の瞬間をたくさん感じられる、静謐で奥の深い音空間。
有名曲やヒット曲が入っているわけではありませんが、どの曲も佳曲で彼女のために書かれたのでは、と思えるほどベストマッチな曲と声とギター。
確かにJoao Gilberto的なのですが、女性だけにもっと優しく、同じぐらいに深い。
最後まで同じ質感だけど、飽きてくる感じはしないのも不思議。
じっくり聞いてしまうと何をしていても手が止まってしまいそう。
気持ちが浄化されてくるような感覚も決して大げさではない。
雰囲気は夕暮れ時。
郷愁。
(※この投稿は2014/02/20から移動しました。)