“Forecast: Tomorrow” (1971-1985) Weather Report
Joe Zawinul (Keyboards) Wayne Shorter (Saxophone) and more
ウェザー リポート
Weather Reportのベスト盤。まあ、なんとも凄い4枚組。
ジャズ、フュージョンの入門盤とはならないのだろうけども、1970年代から1980年代の空気感がびっしり詰まったアルバム。
あまりベスト盤、オムニバス盤は好んで聞きません。
たぶん曲ごとに雰囲気が変わることがスッキリしないから。
でもこのバンド、この構成であれば文句はありません。
一枚ごとに時代的に分れており、メンバー編成は多様ながら、それなりに統一感があるから。
一枚目から順次に聞いていくと、バンドの進化、変化の過程が面白い。
また、時代感の変化が面白いし懐かしい。
1960年代ジャズの香りを残しつつ、混沌、アバンギャルド、新たなものを求めてごちゃごちゃしながら、強烈にエネルギーを放出する1970年代前半。
妖しさとポップさを混ぜ合わせたような時代を経て、整理され、計算しつくされたような1970年代後半から、さらにはその色が強くなり、よきアナログ時代からデジタル時代への移行期、そして、カチッとまとまってしまった1980年代。
そんな時代感が一枚ずつ、ぎっしり詰まっています。
選曲は好みが分かれるのでしょうが、オリジナルアルバムでは結構入っていた実験的な演奏が省かれている感じなので、聞き易くていい感じ。そうでもない?
それなりに濃いなあ・・・
エレクトリック・マイルスの発展型、ちょっと難解さ、気難しさが残る一枚目がカッコよく思えれば、過激系、フリージャズ系にも入っていけるかな?
ある意味、マニアへの登竜門かも。
二枚目はちょっとこだわりの最高にカッコいいジャズ・フュージョン。
三枚目はさらにポップ寄りになった、終盤はデジタル臭も出てくるフュージョン・ミュージック。
好みはさまざまでしょうが、その日の気分でチョイスできる便利なセット。
全部通して聞けば(とてもしんどくてできませんが・・・)一気に時代を駆け抜けるタイムスリップ、そんな感じ。
それにしてもこのバンドのベースとドラムはどの時代も凄いなあ。
どのメンツも強烈なノリ。
初期のMiroslav Vitous, Alphonse Mouzon, Airto Moreiraの組み合わせは強烈にエネルギーを発散する爆発的なリズム、言わずもがなの黄金コンビJaco Pastorius, Peter Erskineは軽快でありながら凄まじいグルーブ、推進力。
どれが好みか?やっぱりJacoの時代かなあ・・・アルバムではライブを除けば”Night Passage" (1980)。
ファースト・アルバムや直後の東京のライブ盤も大好きなんですがね。
なお、一枚はDVD、Jacoのいる絶頂期のライブ映像。こりゃスゲーや。
当たり前だけど“8:30” (1979)と同等、ドラムの音の抜けがいいので、音源としてはこちらの方がいいかな?
もし生で見ていたら生涯最高のライブだったかもしれんね。
posted by H.A.
Joe Zawinul (Keyboards) Wayne Shorter (Saxophone) and more
ウェザー リポート
Weather Reportのベスト盤。まあ、なんとも凄い4枚組。
ジャズ、フュージョンの入門盤とはならないのだろうけども、1970年代から1980年代の空気感がびっしり詰まったアルバム。
あまりベスト盤、オムニバス盤は好んで聞きません。
たぶん曲ごとに雰囲気が変わることがスッキリしないから。
でもこのバンド、この構成であれば文句はありません。
一枚ごとに時代的に分れており、メンバー編成は多様ながら、それなりに統一感があるから。
一枚目から順次に聞いていくと、バンドの進化、変化の過程が面白い。
また、時代感の変化が面白いし懐かしい。
1960年代ジャズの香りを残しつつ、混沌、アバンギャルド、新たなものを求めてごちゃごちゃしながら、強烈にエネルギーを放出する1970年代前半。
妖しさとポップさを混ぜ合わせたような時代を経て、整理され、計算しつくされたような1970年代後半から、さらにはその色が強くなり、よきアナログ時代からデジタル時代への移行期、そして、カチッとまとまってしまった1980年代。
そんな時代感が一枚ずつ、ぎっしり詰まっています。
選曲は好みが分かれるのでしょうが、オリジナルアルバムでは結構入っていた実験的な演奏が省かれている感じなので、聞き易くていい感じ。そうでもない?
それなりに濃いなあ・・・
エレクトリック・マイルスの発展型、ちょっと難解さ、気難しさが残る一枚目がカッコよく思えれば、過激系、フリージャズ系にも入っていけるかな?
ある意味、マニアへの登竜門かも。
二枚目はちょっとこだわりの最高にカッコいいジャズ・フュージョン。
三枚目はさらにポップ寄りになった、終盤はデジタル臭も出てくるフュージョン・ミュージック。
好みはさまざまでしょうが、その日の気分でチョイスできる便利なセット。
全部通して聞けば(とてもしんどくてできませんが・・・)一気に時代を駆け抜けるタイムスリップ、そんな感じ。
それにしてもこのバンドのベースとドラムはどの時代も凄いなあ。
どのメンツも強烈なノリ。
初期のMiroslav Vitous, Alphonse Mouzon, Airto Moreiraの組み合わせは強烈にエネルギーを発散する爆発的なリズム、言わずもがなの黄金コンビJaco Pastorius, Peter Erskineは軽快でありながら凄まじいグルーブ、推進力。
どれが好みか?やっぱりJacoの時代かなあ・・・アルバムではライブを除けば”Night Passage" (1980)。
ファースト・アルバムや直後の東京のライブ盤も大好きなんですがね。
なお、一枚はDVD、Jacoのいる絶頂期のライブ映像。こりゃスゲーや。
当たり前だけど“8:30” (1979)と同等、ドラムの音の抜けがいいので、音源としてはこちらの方がいいかな?
もし生で見ていたら生涯最高のライブだったかもしれんね。