“Hommage A Eberhard Weber” (2015)
Pat Metheny (guitar) Jan Garbarek (sax) Gary Burton (vibes) Scott Colley (bass) Danny Gottlieb (drums) Paul McCandless (oboe,ss) Eberhard Weber (bass) SWR Big Band
ECMの看板ベーシストEberhard Weberへのオマージュ・コンサート。
posted by H.A.
Pat Metheny (guitar) Jan Garbarek (sax) Gary Burton (vibes) Scott Colley (bass) Danny Gottlieb (drums) Paul McCandless (oboe,ss) Eberhard Weber (bass) SWR Big Band
ECMの看板ベーシストEberhard Weberへのオマージュ・コンサート。
Pat Methenyを含めた懐かしいメンバー、ECMオールスター。
ヨーロピアン・コンテンポラリー・ジャズのサウンドを作った代表者のひとり。
ブルージーでごつごつしたアメリカンジャズや、カチッとしたアメリカンフュージョンとは全く別の柔らかい質感の音。
上品なクラシックの香りや、柔らかいリズム。
難解で気難しいものも少なくないヨーロッパものの中で、この人の場合は、緊張感があっても明るい雰囲気、といったところが特徴でしたかね。
ふわっとした空間が広がる音。
絵画的な音。
深い森の中、あるいは草原だったり、時には水の中、はたまたしんとした夜の雰囲気だったり。
Pat Metheny Groupにも相当強い影響を与えたのは間違いない所。
Pat Metheny Groupにも相当強い影響を与えたのは間違いない所。
そんな御大の名曲群をこのメンバーでやるとどうなるか?
まあ、想像通りと言えばその通り。
ゴージャスなビッグバンドの上の匠たちのインプロビゼーション。
ゴージャスなビッグバンドの上の匠たちのインプロビゼーション。
いまだ絶好調、張り詰めた音のJan Garbarekが登場すると緊張感が走るし、Gary Burtonが叩くと華やいだ雰囲気に。
Paul McCandless が吹くとなんだかのどかで懐かしい雰囲気。
Pat Methenyは少々抑え気味、神妙に弾いている感じですかね。
全体の雰囲気はEberhard Weberオリジナルの音に比べるとどことなく暗くて重々しい感じ?
音が厚いからでしょうかね?
ポジティブに言えば、オリジナルのスペーシーな感じはそのままに、より重厚な演奏、ってな感じ。
ところが一部で本人の演奏(録音)が流れると雰囲気が変わります。
やはり、あの空気感、緊張感は高いのだけど明るい、なんとも微妙な雰囲気を作っていたのはEberhard Weber本人のベースの音そのものだったのでしょうね。