“Big Band Record” (1994) Ray Anderson
Ray Anderson (trombone) George Gruntz (piano)
Lew Soloff, Ryan Kisor, John D'Earth, Herb Robertson (trumpet) T Sal Giorgianni, Tim Berne, Marty Ehrlich, Ellery Eskelin, Larry Schneider (saxophone) Art Baron, Dave Bargeron (trombone) Dave Taylor (bass trombone) Howard Johnson (Tuba, Baritone Sax) Mark Feldman (violin) Drew Gress (bass) Tom Rainey (drums)
 
Big Band Record
Ray Anderson
Rhin/Mesa/Bluemoon Records
1994-04-19
レイ アンダーソン

 知る人ぞ知るとんでもないトロンボーン奏者Ray Anderson。
 何がとんでもないかというと、とにかくうまい。
 音がぶっとい、キレイな音からダーティーな音まで多彩な音色、グルーブが強烈、抑揚がすごい、変幻自在な表現力、早く吹けるのは当たり前として、個々のフレーズがカッコいい、起承転結が明快でドラマチックなソロ展開、オーソドックスからアバンギャルド風まで何でもこい・・・などなど、カッコいいところをあげたらキリがないぐらいに凄い演奏者。
 トランペットやサックスなども含めた管楽器の演奏者、古今東西、全員集めても五指に入るんじゃない?と思うカッコよさ。
 ということで、いいアルバムもたくさんあるのだけども、このアルバムはビッグバンド。
 もちろんワンホーン・カルテットとかトリオとかのほうが、トロンボーンを楽しめるんだろうけども、このアルバムが凄いのは、他の演奏者も同じぐらいに凄いソロを吹いていること。
 名前を知っている人からそうでない人まで、ハズレなし。
 リーダーが乗り移ったかのような表現力の凄いソロの連続。
 リラックスして流れで吹いとけば何とかなるか・・・とかの雰囲気ではなかったのだろうかなあ?
 管楽器のインプロビゼーションかくあるべし、のショーケース、とまで言うと大袈裟かもしれませんが、まあそんな演奏集。
 ここまで集まると、曲がどうのとか、アレンジがどうとか、あまり気になりません。
 いつものファンクっぽさが薄くてジャズ色が強くて・・・とか、コンテンポラリー系のビッグバンド・アレンジが・・・とか、考えるのがばかばかしい。
 とにかく痛快。
 分厚いアンサンブルの音塊に、ド熱い管楽器のインプロビゼーション。
 涼しくなったこの季節にはピッタリ。



posted by H.A.