“Stories To Tell” (1974) Flora Purim
Flora Purim (voice)
Oscar Neves (guitar) Earl Klugh (guitar) Carlos Santana(Guitar) George Duke (Keyboards, Synthesizer) Larry Dunlap (Piano)
Ron Carter (bass) Miroslav Vitous (Bass, Synthesizer)
Airto (Drums, Percussion) King Errisson (congas)
Oscar Brashear(Flugelhorn) Raul De Souza (Trombone) George Bohanon (Trombone) Hadley Caliman (Trombone,Flute) Hadley Caliman (Flute) Ernie Hood (Vocal, Zither)

Stories To Tell
Universal Music LLC
2006-11-15
フローラ プリム

 世間一般では人気があるのでしょうか?
 私的には大好きなFlora Purimの音楽。
 ブラジル音楽大好き、エレクトリック・マイルス大好きジャズファンとしては当然の好み、と言うか大当たり。
 特に1970年代前半のアメリカン・フュージョン色が強くなる前、この辺りのアルバムがものすごくカッコいい。
 わかりやすくてポップでブラジル色の強い“Light as a Feather” (Oct.1972) Chick Corea and Return to Forever、それにエレクトリック・マイルス系の攻撃性をほんの少しだけ混ぜた・・・ってな感じ。
 ポップと言ってもポップス的な感じでは無く、カチッとしたアメリカン・フュージョン的でもない、ブラジル風味がふんだんな、わかりやすいボーカル&ジャズ・フュージョン。
 シンセとかエレピとかエレキギターとかは入りますが、あくまでアコースティックな質感。
 なによりリズムが柔らかい。
 もちろんミュージシャンはジャズの一線級の人が中心だから、出てくる音はハイレベルなジャズの香りが濃厚。
 ウッドベース、ピアノ、ドラムにパーカションがフィーチャーされるリズム、素直な4ビートは無いけども、何となくジャズっぽい、しかもブラジル的な柔らかさが前面に出るリズム。
 グルーブも上品ながら強いし、インプロビゼーションは強力、盛り上がる時には一気にお祭り騒ぎ。
 時折り入る歪んだギター(Santana!)やシンセ、サイケな感じはご愛嬌。
 JobimやEdu Loboなどのボサノバ・スタンダードも何か新しい感じ。
 これは気持ちいいし楽しいわ。
 その後、だんだん音の感じが変わっていって、アメリカン・フュージョン色が強くなってくる感じ、まあそういう時代の流れだったのでしょう。
 人気があるのはそれ系のアルバムなのかもしれませんが、私的にはこれぐらいの柔らかな音、ブラジル色はもちろん、ジャズの香りが強く残る音が一番カッコいいと思うなあ。




posted by H.A.