“Kicking Cans” (1993) Dori Caymmi
Dori Caymmi (Guitar,Vocals)
Billy Childs, Herbie Hancock, Gregg Karukas, Don Grusin (Keyboards) John Patitucci, Abraham Laboriel, Jerry Watts (Bass) Ricardo Silveira (Guitar) Branford Marsalis (Soprano Saxophone) Teco Cardodso (Alto Flute) Paulinho Da Costa, Everaldo Ferreira (Percussion) Suzie Kattayama (Accordion) Ivan Lins, Kevyn Lettau, Kate Markowitz, Arnold McCutler (Vocals) Michael Shapiro, Claudio Slon, Claudio Slon (Drums) Yutaka Yokokura (Koto)

ドリ カイミ

 フュージョンで何かいいのなかったっけ、と頭に浮かぶのが何故かこれ。
 ブラジルの大御所Dori Caymmiの豪華メンバーを集めたフュージョン作品。
 フュージョンといってもカチッとしたアメリカン・フュージョンではなく、雰囲気はあくまで柔らかなブラジリアン・フュージョン。
 フュージョン盛期、メンバーもそれ系の第一線級の人。
 ラテンなパーカッションは入っているけど少々薄め。
 アメリカンになってもおかしくなさそうなのだけども、本人がギターを弾いてスキャットを始めるとそうはならないのが不思議なところ。
 全体を支配するのはもちろんDori Caymmiのギターと声。
 強めのリバーブも手伝って何ともほんわか、柔らかで、幸せそうな空気感。
 とても洗練された都会的なイメージの音。
 弾き語りでプレーンな録音でもいい音楽になるのかもしれないけども、リバーブがかかって、シンセのストリングスが被って、カチッとしたバンドが支える作りがほどほど豪華。
 なんとも上質で涼しげ、いいバランスの音空間。
 曲はオリジナルを中心に、ブラジリアン・スタンダードを少々。
 これまた、ふわっとしたいい感じのメロディばかり。
 よく聞くとピアノ(Herbie Hancockが大爆発!)もギターもサックスもすごくカッコいいんだけども、その辺は忘れて、ボケーっと心地いい音の空間に浸った方が賢明。
 夏、キリッと冷えたbeerやice_coffeeもいいけど、冬、温かなcocoaが似合いそうな音。
 とても幸せなブラジリアン・フュージョン・ミュージック。


 


posted by H.A.