吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

2020年11月

【Disc Review】“Rivages” (2018) Jean-Louis Matinier

“Rivages” (2018) Jean-Louis Matinier

Jean-Louis Matinier (Accordion) Kevin Seddiki (Guitar)

Rivages
Jean-Louis Matinier, Kevin Seddiki
ECM
2020-05-29


 フランスのアコーディオン奏者Jean-Louis Matinier、同じくギタリストKevin SeddikiとのDuo。
 Jean-Louis Matinier、ECMレコードではAnouar BrahemFrançois Couturierの諸作に参加している人。
 それらの中近東~地中海エスニックでも、心の深層覗き込む系でもない、いわゆるミュゼットの雰囲気も混ざっているのでしょうか、いかにもフレンチな洒落たムード。
 但し、現代的で静かで哀しげ、落ち着いた音。
 ECMらしくひんやりとした感じも漂っていますが、気難しさはなく、わかりやすくメロディアス。
 オリジナル曲を中心に映画音楽、クラシック曲を加えたメロディは、穏やかで懐かしくて、少し哀しげ、そしてキャッチー。
 それらを奏でる揺らぐアコーディオン、キリッとしたガットギター。
 奇をてらったところのない、かつ過不足のないアンサンブル。
 控えめなインプロビゼーション、揺れ動くアコーディオンの音が消え入る瞬間に入ってくるオブリガードがいい感じ。
 ジャズとしては抑制的、ニューエイジ(死語?)としては揺らぎの多い音。
 これ見よがしではないそこはかとなく漂う懐かしい感じ、やるせないムード。
 ECMならではの美しい音、澄んだ空気感。
 全部含めて絶妙なバランス。
 何か懐かしいモノが見えてくるような心地よい音。
 ジャケットのポートレートもそんな感じ、近年出色のカッコよさ。
 これまたSaudade。
 ジワジワきます。


 

posted by H.A.


【Disc Review】“Looking At Sounds” (2019) Michel Benita

“Looking At Sounds” (2019) Michel Benita

Michel Benita (Double Bass, Samples)
Jozef Dumoulin (Rhodes) Philippe Garcia (Drums, Samples) Matthieu Michel (Flugelhorn)

Looking At Sounds
Michel Benita
ECM
2020-09-18


 フランスのベーシスト、大御所なのでしょうMichel Benita、フリューゲルホーンをフロントに立てたワンホーンカルテット作品。
 少し前、同じくECMレコードからの“River Silver” (2015)のバンドから先端ギターと箏が抜け、エレピが加わるオーソドックスなジャズの編成。
 が、ボリュームペタルを駆使するエレキギターのような音が鳴っていて、これはホントにエレピなのでしょうか?、オーソドックスなジャズではありません。
 心地いいフワフワとした電気な音。
 そんな音に包まれた柔らかなコンテンポラリージャズ。
 どこか哀しみを湛えたような、が、暗くはない空気感と、どこか懐かしさを感じるメロディ。
 上品なグルーヴを伴った強い推進力のビート。
 サラサラと流れていく力みなくクールなフリューゲルホーン。
 柔らかで心地よい音が揃い、メロディアスで気難しさ無し。
 “In a Silent Way” (Feb.1969) Miles Davisを徹底的にスムーズにして、現代的にして、わかりやすくした、そんな感じの洗練。
 そんな中で各曲終盤に向けての穏やかな高揚感、キツくない緊張感、ときおりの疾走、あるいは中盤に収められたルバートなスローバラード、穏やかな混沌、幻想がとてもカッコいい。
 脂っこくなく、気難しくなく、明るすぎず暗すぎず、軽すぎず重すぎず、冷たすぎず暖かすぎず、古すぎず新しすぎず・・・
 ありそうでない、絶妙なバランス。
 柔らかくて心地いい、スタイリッシュな現代ジャズ。


 

posted by H.A.


【Disc Review】“Budapest Concert” (2016) Keith Jarrett

“Budapest Concert” (2016) Keith Jarrett

Keith Jarrett (Piano)

Budapest Concert
Keith Jarett
ECM
2020-10-30


 Keith Jarrett、2016年のソロピアノ、ハンガリーでのステージ、2020年発表。
 昨年リリースされた“Munich 2016” (2016)と同時期、少し前の演奏。
 そちらと同様、重いムード、現代音楽的、あるいはCecil Taylor的な抽象的な衣を纏った疾走からスタートします。
 激しく長尺な導入の後は、音量とスピードを落としたバラードな展開。
 メロディが見えそうで見えない流れの中で終わり、戸惑うように間を空けた拍手。
 さらに静かで抽象的なPart3、重く激しいPart4と、暗闇の中を手探りで進むような、重苦しい音の動きが続きます。
 が、Part5、一転して静かなバラード、ここからメロディが明確になり、少し軽いムードに変わります。
 軽快に転げまわるPart6、フォーキーでメロディアスなPart7。
 湧き出てくる音、タメにタメて置かれていく哀しいメロディ、あの“La Scala” (1995)のピークを想い起こす、美しいPart8。
 この流れの中で大団円か、と思いきや、再び抽象的な音の流れに突入。
 Part9、10、軽快に始まりつつも次第に激しさを増し、重いビート、不穏な和音が鳴り響く中での疾走。
 そんな重苦しい時間を経て、本編の締め的なPart11、静かな祈り系・フォーク系・クラシック系が入り混じる美しいバラード。
 ようやく救われたようなムードでこの日のドラマは幕。
 そしてAfter Hours的にブルース、スタンダード二曲。
 “Rio” (Apl.2011)あたりからの2010年代型、同時期の“Munich 2016” (2016)も類似する展開。
 が、別のイメージのストーリー。
 “Munich 2016” のジャケットは青空でしたが、こちらは夜明け、あるいは黄昏。
 さて、夜明けなのか黄昏なのか、どうでしょう。
 聞く人それぞれで感じましょ。


 

〇:ソロ、除くクラシック ●:Standards

 “Life Between the Exit Signs" (May.1967)
〇“Restoration Ruin"(Mar.1968)
 “Somewhere Before" (Aug.1968)
 “Gary Burton & Keith Jarrett" (Jul.1970) 
 “Ruta and Daitya" (May.1971)
 “The Mourning of a Star" (Jul.Aug.1971)
 “Birth" (Jul.1971)
 “El Juicio (The Judgement)" (Jul.1971)

〇"Facing You" (Nov.1971)
 "Expectations" (Apl.1972)
 "Hamburg '72" (Jun.1972)
 “Conception Vessel” (Nov.1972) Paul Motian
 "Fort Yawuh" (Feb.1973)
 "In the Light" (Feb.1973)
〇”Solo Concerts:Bremen/Lausanne” (Mar.Jul.1973)
 “Treasure Island” (Feb.1974)
 “Belonging” (Apl.1974)
 “Luminessence” (Apl.1974) 
 “Death and the Flower” (Oct.1974)
 “Back Hand” (Oct.1974)  
〇“The Köln Concert” (Jan.1975)
 “Solo Performance, New York ‘75” (Feb.13.1975)
 "Gnu High" (Jun.1975) Kenny Wheeler
 “Arbour Zena” (Oct.1975)
 “Mysteries” (Dec.1975)  
 “Shades” (???.1975) 
 “Closeness” (Mar.1976) Charlie Haden
 “The Survivor's Suite” (Apl.1976)
〇“Staircase” (May.1976) 
 “Eyes of the Heart” (May.1976) 
 “Hymns/Spheres” (???.1976)
 “Byablue” (Oct.1976)
 “Bop-Be” (Oct.1976)
〇“Sun Bear Concerts” (Nov.1976)
 “Ritual” (Jun.1977)
 “Tales Of Another” (Feb.1977) Gary Peacock
 “My Song" (Oct.-Nov.1977)
 “Sleeper” (Apl,16-17.1979)
 “Personal Mountains” (Apl,16-17.1979)
 “Nude Ants:Live At The Village Vanguard” (May,1979)

 "Invocations/The Moth and the Flame" (1979,1980)
 "G.I. Gurdjieff: Sacred Hymns" (Mar.1980)
 "The Celestial Hawk" (Mar.1980)
Concerts:Bregenz” (May.1981)
〇”Concerts:Munchen” (Jun.1981)
●“Standards, Vol. 1” (Jan.1983)
●“Standards, Vol. 2” (Jan.1983)
●“Changes” (Jan.1983)
 "Arvo Part: Tabula Rasa" (Oct.1983,1984,1977) 
 "Spirits" (May-Jul.1985)
●"Standards Live" (Jul.1985)
 “Barber/Bartók” (1984-85)
●"Still Live" (Jul.1986)
 "Book of Ways" (Jul.1986)
 "No End" (Jul.1986)
 "Well-Tempered Clavier I" (Feb.1987)
〇"Dark Intervals" (Apl.1987)
●“Changeless” (Oct.1987)
 “J.S. Bach: Das Wohltemperierte Klavier, Buch I” (1987)
〇”Paris Concert” (Oct.1988)
 “Lou Harrison: Piano Concerto” (1988)
●”Standards in Norway” (Oct.1989)
●“Tribute” (Oct.1989)
 “Hovhaness, Alan: Piano Concerto:Lousadzek (Coming Of Light) ” (1989)
 “J.S. Bach: Goldberg Variations” (1989)
●“The Cure” (Apl.1990)
 “J.S. Bach: Das Wohltemperierte Klavier, Buch II” (1990)
 “G.F. Handel: Recorder Sonatas with Harpsichord Obbligato.” (1990)
〇“Vienna Concert” (Sep.1991)
●“Bye Bye Blackbird” (Oct.1991)
 “J.S. Bach: The French Suites” (1991)
 “J.S. Bach: 3 Sonaten für Viola da Gamba und Cembalo” (1991)
 “At the Deer Head Inn” (Sep.1992)
 “J. S. Bach: 3 Sonatas with Harpsichord Obbligato. 3 Sonatas with Basso Continuo” (1992)
 “Peggy Glanville Hicks: Etruscan Concerto” (1992)
 “Dmitri Shostakovich: 24 Preludes and Fugues op.87” (1992)
 “Bridge of Light" (Mar.1993)
 “G.F. Handel: Suites For Keyboard” (1993)
●“At the Blue Note” (Jun.1994)
 “W.A. Mozart: Piano Concertos, Masonic Funeral Music, Symphony In G Minor” (1994)
〇“La Scala” (Feb.1995)
●“Tokyo '96” (Mar.1996)
〇“A Multitude of Angels” (Oct.1996)
 “W.A. Mozart: Piano Concertos, Adagio And Fugue” (1996)

〇“The Melody At Night, With You” (1998)
●"After The Fall" (Nov.1998)
●“Whisper Not” (Jul.1999)
●“Inside Out” (Jul.2000)
●“Always Let Me Go” (Apl.2001)
●“Yesterdays” (Apl.30.24.2001)
●“My Foolish Heart” (Jul.22.2001)
●“The Out-of-Towners” (Jul.28.2001)
●“Up for It” (Jul.2002)
〇“Radiance” (Oct.2002)
〇“The Carnegie Hall Concert” (Sep.2005)
 ”Jasmine” (2007)
 “Last Dance” (2007)
〇“Testament” (Oct.2008)
●“Somewhere” (May.2009)
〇“Rio” (Apl.2011)
〇“Creation” (2014)
〇“Budapest Concert” (2016)
〇“Munich 2016” (2016)

posted by H.A.


【Disc Review】“Remember me, my dear” (2014) Jan Garbarek, The Hilliard Ensemble

“Remember me, my dear” (2014) Jan Garbarek, The Hilliard Ensemble

Jan Garbarek (soprano saxophone)
The Hilliard Ensemble:
David James (countertenor) Rogers Covey-Crump, Steven Harrold (tenor) Gordon Jones (baritone)

Remember Me, My Dear
Hilliard Ensemble
Ecm
2019-10-18

 Jan Garbarek、The Hilliard Ensembleとの共演、2019年発表。
  “Officium Novum” (2010)後、“Officium Farewell”なるツアーの際のライブ録音、2014年。
 本作、先の三作に比べて、音がさらに広い空間に広がっていくイメージ。
 それも強烈に。
 リバーヴを伴いどこまで広がっていくソプラノサックス。
 気が付けば低く鳴っている静かなストリングスのようなコーラス。
 コーラスの音量が上がり、スキャットが言葉に代わる頃には周囲は別世界。
 ここまで美しいソプラノサックスの音は、他にあるのでしょうか。
 コーラスを含めてたっぷりのリバーブを残しながらゆっくりと動いていく柔らかな音。
 前三作ではスッキリとまとめられていた極めて完成度の高い音が、強い生気を伴ってゆっくりと動き出し、拡散し、周囲を包み込んでいく感じ。
 澄み渡った空気感は諸作と同様ですが、少し温度、湿度が上がった感じ、広大に広がる音は、ここまでの三作とは印象が異なります。
 コーラスとサックスは溶け合ったり、対峙したり、さまざまな表情、素晴らしいバランス。
 自然の成り行きで出来上がったモノなのか、そこまで含めてコントロールされたものなのかはわかりません。
 それら含めて生の音そのままなのか、一定の加工がなされたのかもわかりません。
 いずれにしてもおそろしいまでに豊かで、柔らかで、敬虔で、美しく、穏やかな世界。
 強烈な非日常感、別世界からの音。
 極めつけ。


 

posted by H.A.


【Disc Review】“Officium Novum” (2010) Jan Garbarek, The Hilliard Ensemble

“Officium Novum” (2010) Jan Garbarek, The Hilliard Ensemble

Jan Garbarek (Soprano, Tenor Saxophone)
The Hilliard Ensemble:
David James, Gordon Jones, Rogers Covey-Crump, Steven Harrold (Vocals)

Officium Novum
Hilliard Ensemble
Ecm Records
2010-10-05


 Jan Garbarek、The Hilliard Ensembleとのアンサンブル、“Officium” (1993)、“Mnemosyne” (1999)に続く第三作。
 前作から十年が経過しているようですが、ここまでの二作と同様に、静謐、清廉、敬虔な天上サウンド。
 第一作“Officium” (1993)では、コーラスとサックスが別の場所から聞こえるように、あるいは対峙しているように聞こえ、それが特別な緊張感を醸し出していたように感じました。
 本作、前作では、サックスの音量をわずかに落とし定位を調整したのか、サックスがコーラスの一部のように全体が溶け合う場面が増えたように感じます。
 元々極限までに洗練されていたようなサウンドが、さらに洗練され、熟成し、より柔らかくマイルドになったようにも感じます。
 が、それは聞いた際のこちらの気持ちの違いなのかもしれませんし、楽曲の違いに寄るところなのかもしれません。
 本作ではKomitasの楽曲が多く取り上げられ、アルメニアをテーマにしているのかもしれません。
 いずれにしても、キリリとしつつもまろやかなサックスの音とフワリとしたコーラスが一体化して周囲を包み込む、極上の音。
 哀しげでやるせない空気感、が、前向きで優しい音。
 ヨーロッパ近辺の人々にとっては、もっと深い捉え方ができる特別な音なのでしょう。
 歴史観、宗教観が全く異なる極東の現代人にとっても、最高の慈しみサウンド。


 

posted by H.A.


【Disc Review】“Mnemosyne” (1999) Jan Garbarek, The Hilliard Ensemble

“Mnemosyne” (1999) Jan Garbarek, The Hilliard Ensemble

Jan Garbarek (Soprano, Tenor Saxophone)
The Hilliard Ensemble:
David James, Gordon Jones, John Potter, Rogers Covey-Crump (Vocals)

Mnemosyne
Hilliard Ensemble
Ecm Import
1999-10-05


 Jan Garbarek、クラシックコーラス隊The Hilliard Ensembleとのアンサンブル、“Officium” (1993)に続く第二作、同じくECM New Seriesから。
 たっぷり二時間に近い大作。
 近い時期ECM Recordsからの“Rites” (1998) Jan Garbarekに並ぶ大作、敬虔な空気感も同様ですが、勇壮で沈痛なそちらに対して、静謐、清廉な本作。
 タイトルは記憶、あるいはそれにまつわる女神?とのこと。
 古楽、クラシックの楽曲にオリジナル曲を加えつつ、遠い記憶を呼び戻し、拾い集め・・・なストーリーが込められているのかもしれません。
 全編に流れる仄かな哀しみ、希望なのか落胆なのか絶望なのか、言葉がわからないだけにかえって想像力が掻き立てられる音。
 ともあれ、とても柔らかく優しい音、前作“Officium” (1993)と同じく天上の音。
 前作ではサックスとコーラスが別の位相から聞こえてくるような不思議なバランスでしたが、本作ではサックスとコーラスが同じ場所から聞こえてくる場面が増えたように感じます。
 その分、より自然に響いてくるように、リラックスして聴けるようにも感じます。
 いずれにしても周囲の空気、景色をガラリと変える特別な音、陶酔へと誘う静かな音。
 非日常、非現実への強烈なトリップミュージック。
 全編通して集中して聴くと、心身が浄化され、生まれ変われる・・・かも・・・


 

posted by H.A.


【Disc Review】“Officium” (1993) Jan Garbarek, The Hilliard Ensemble

“Officium” (1993) Jan Garbarek, The Hilliard Ensemble

Jan Garbarek (Soprano, Tenor Saxophone)
The Hilliard Ensemble:
David James, Gordon Jones, John Potter, Rogers Covey-Crump (Vocals)

Officium
Ecm Records
1999-11-16


 ノルウェーの大御所Jan Garbarek、こちらもクラシックコーラス?の大御所The Hilliard Ensembleとの共演。
 ECM New Series、もちろんジャズではなくクラシック。
 この領域には疎く、古楽なのかクラシックなのか教会音楽なのかグレゴリオ聖歌なのか、聖歌コーラスとサックスの組み合わせが一般的な手法なのかどうか、その他諸々わかりません。
 とにもかくにも、ヴォイスアンサンブルとサックスが絡み合う、この世のものとは思えないほどの美しい世界。
 静謐、清廉、敬虔。
 ゆったりと静かに鳴るコーラスと、それに寄り添うようにオブリガードともソロともつかない音を奏でていくサックス。
 1970年代の刃物のような厳しさは和らぎ、同じく張り詰めた感じながらも優しい音。
 サックスが少しだけ前に出る感じ、あるいは別の場所から聞こえてくる感じ、コーラスと一体化するわけでも、かといって対峙するわけでもない不思議なバランス。
 その上での完璧なアンサンブル。
 部屋の天井が高くなり、面積が広大になったような、さらに周囲の空気が浄化され、湿度、温度が少し下がったような錯覚。
 そんな空間に残るサックスの残響音がとても心地よい・・・、なんて下衆な感覚がはばかられる、心洗われる美しい時間。
 全部含めて強烈な非現実感。
 天上の音。
・・・・・
 なお、ECMで一番売れたアルバムはこの作品とのこと。
 さすがヨーロッパ。
 さらに余談、これに続けて、近い時期の”Twelve Moons” (1992) Jan Garbarekを聞くと、類似するムード、同じく非現実的なほどに美しいのですが、デジタル混じりで少し現代の世俗に戻れた感じがして安心できます。
 それが最高に心地よかったりします。


  

posted by H.A.



Profile

jazzsyndicate

【吉祥寺JazzSyndicate】
吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。
コンテンポラリー ジャズを中心に、音楽、映画、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

記事検索
タグ絞り込み検索
最新記事
  • ライブドアブログ