吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

2020年01月

【Disc Review】“Silent Tongues” (1974) Cecil Taylor

“Silent Tongues” (1974) Cecil Taylor

Cecil Taylor (piano)

Silent Tongues
Cecil Taylor
Black Sun Music
2019-02-15


 Cecil Taylor、1970年代のソロ演奏、モントルージャズフェスティバルでのライブ録音。
 方向感を探るような漂うような陰鬱な演奏から静かにスタート。
 数分でスイッチが入ったかのように、一気に始まる疾走。
 もだえるような低音と、それを開放するかのような高音の疾走。
 一瞬の間断挿みつつ、次々と変わっていく展開。
 鳴り響く不協和音、疾走と徘徊の交錯。
 あるフレーズを繰り返していると思えば、また形を変えた次のフレーズの繰り返し。
 同じ形、同じ強さの無い、それでいて一定の鼓動を持つ波のような音の動き。
 数えきれない大小の波動は徐々に激しさを増し、超絶な疾走のクライマックスへ。
 それが突然ピタリと止まって一編終了。
 これは凄い。
 さらに第一編の流れを引き継いだように激しい動きから始まる第二編。
 約二十分、テンションが落ちることのない波動、凄まじい演奏が続きます。
 後はアンコールなのかどうか、数分の短いパートが二編。
 クールダウンするかのように始まるものの、気がつけば怒涛の連打・・・
 あな畏ろしや・・・
 さて、余談ではありますが、激烈で美しいKeith Jarrett “La Scala” (Feb.1995) のジャケットのデザインがこれと似ているのは何か意味があるのでしょうか?
 確かにこの種の音楽を意識していたようにも聞こえたりもしますねえ。
 が、こちらのオリジナルジャケットはデザインが違うようですね・・・
 さて・・・? 




posted by H.A.

【Disc Review】“This One's for Blanton” (Dec.1972) Duke Ellington

“This One's for Blanton” (Dec.1972) Duke Ellington

Duke Ellington (Piano) Ray Brown (Double Bass)

This One's for Blanton
Duke Ellington / Ray Brown
Ojc
1994-04-30


 神様お二人のDuo。
 ベーシストJimmy Blantonへのトリビュート作品。
 といったこともあってでしょう、ベースが主役、たっぷり前面にフィーチャーされます。
 また、ホーン、ドラムがいない分、ベースの音がハッキリと手に取るように聞こえてきます。
 美しい音、グングン前へ進むノリ。
 何のことは無いウォーキング、普通のジャズベースがなんだか別物のように響いてきます。
 訥々とした感じ、離散的にも聞こえるピアノ、たっぷりとあるその音が止まった空間に入るベースのオブリガードがカッコいい。
 急に加速し飛翔する音。
 はたまた転がり落ちる音。
 再び後ろに回ってグングンと前に進むウォーキング。
 音数が抑えられたピアノとの組み合わせが最高のバランス。
 LPレコードA面は名人芸による名曲の演奏集。
 LPレコードB面は新曲?の組曲、もちろん名曲、名人芸。
 いずれもこれは他の人ではできそうもないカッコいいジャズ。
 心地よさ最高。
 おっと、名人芸ではなく神業でしたね。


 

posted by H.A.

【Disc Review】“Live at the Whitney” (Apl.1972) Duke Ellington

“Live at the Whitney” (Apl.1972) Duke Ellington

Duke Ellington (piano)
Joe Benjamin (bass) Rufus Jones (drums)

Live at the Whitney
Duke Ellington
Grp Records
1995-10-24


 Duke Ellingtonのソロピアノ演奏、ライブ録音。
 一部でベースとドラムが加わりますが、ソロ演奏中心。
 メドレーを含めて全19曲、各曲ともにコンパクトにまとめられ、次々と奏でられていく名曲の数々。
 ソロ演奏ゆえに揺れ動くビート。
 少し硬質な太い音。
 たっぷりのタメを効かせたり、疾走したり、ゴンゴンガンガンやってみたり。
 装飾たっぷりに提示されるテーマのメロディ、それと一体化したように切れ間なく続くインプロビゼーション。
 いつもテーマが流れているようでもあるし、気がつけばあの曲だったなあ、ってな感じの展開でもあるし。
 カクテルピアノ的にリラックスした感じでもあるし、揺れ動くメロディ、音の流れは緊張感の塊のようでもあるし。
 わかりやすいようで複雑な展開。
 のほほんと聞き流してもよし、ガッツリ対峙して聞いてもよし。
 名人のなせる技。




posted by H.A.


【Disc Review】“Money Jungle” (Sep.1962) Duke Ellington

“Money Jungle” (Sep.1962) Duke Ellington 

Duke Ellington (piano)
Charles Mingus (double bass) Max Roach (drums)

Money Jungle
Duke Ellington
Blue Note Records
2002-06-13


 Duke Ellington、ピアノトリオでの1962年作。
 聖典。
 Ellingtonさんの音楽には、粋とかエレガントってな言葉が似合うと思っているのですが、さて、これはどうでしょう。
 冒頭“Money Jungle”、弦が切れるんじゃないの、ってなベースの唸りとともに戦闘開始。
 情け容赦無用のどつき合い。
 ゴンゴンガンガンするゴツゴツピアノに、ブンブンベース、バコバコドラム。
 丁々発止のせめぎ合い。
 続く“African Flower”で戦線は妖し気な様相に変わり、さらに”Very Special”なブルースでドスを効かせたせめぎ合いから、 LPレコードA面は“Warm Valley”で小休止。
 B面に入っても抗争は続き、”Caravan”で全員がボコボコになりつつ、締めの “Solitude”でようやく手打ち。
 今日はこのくらいで許してやろう、ってな感じ。
 やはりとてもエレガント。
 とてもモダンなジャズ。




posted by H.A.


【Disc Review】“Duke Ellington Meets Coleman Hawkins” (Aug.1962) Duke Ellington

“Duke Ellington Meets Coleman Hawkins” (Aug.1962) Duke Ellington

Duke Ellington (piano) Coleman Hawkins (tenor saxophone)
Aaron Bell (double bass) Sam Woodyard (drums)
Johnny Hodges (alto saxophone) Harry Carney (baritone saxophone, bass clarinet) Lawrence Brown (trombone) Ray Nance (cornet, violin)

デューク・エリントン・ミーツ・コールマン・ホーキンス
デューク・エリントン
ユニバーサル ミュージック クラシック
2001-08-01


 神Duke Ellington、スモールコンボでの1962年作。
 時代はそろそろモード期なのだと思いますが、どこ吹く風の優雅なジャズ。
 キッチリとアレンジされたホーンのアンサンブルと、これまたキッチリとオーダーされた名人たちのソロ。
 ゆったりとしたブルージーな演奏がたっぷり。
 なんだかとても平和です。
 タイトル通り、もう一人の主役はColeman Hawkins 。
 他のホーン奏者とソロを分け合っていますが、一番いい場所を任されている感じでしょうか。
 大親分と舎弟たちが場所を整えた後に登場する、ブッとい音、ビブラートたっぷり、サブトーンたっぷり、黒々としたテナーサックス。
 全部まとめて粋の塊。
 ほぼ同時期、類似企画の名作“Duke Ellington & John Coltrane” (Sep.1962)とはまた違った粋。 
 繊細なそちらに対して、余裕たっぷり男臭さたっぷりな粋。
 あの時代、というよりはもう少し前、1940~50年代の香りが、明瞭でノイズの少ない美しい音で流れていきます。
 パラダイス。




posted by H.A.


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