“Skylight” (1981) Art Lande
Art Lande (piano, percussion)
Paul McCandless (soprano saxophone, English horn, oboe, bass clarinet, wood flute) Dave Samuels (vibraharp, marimba, percussion)
ベース、ドラムを排し、管とマリンバ系での室内楽アンサンブル的な編成。
これにRalph Townerが加わると”Oregon”になるのだろうなあ・・・とか思いつつも、いつもの漂うような音、あくまでノーブルなArt Landeさんの世界。
淡さ、浮遊度は諸作でも一番強いのかもしれません。
ビートと展開をコントロールしつつもスムースに流れるピアノ、フワフワとした背景を作るマリンバ、ヴィブラフォン、その上を漂うような柔らかな木管楽器の音。
三者三様の浮遊と疾走が交錯しつつも、ピッタリと寄り添ったアンサンブル。
少し哀しげな憂いを湛えたメロディ、音の流れ。
ビート感が上がり、高揚しても激情ではなく、あくまで穏やかな空気感。
夜ではなく、あくまで朝~昼の空気感。
淡いようで明解、明解なようで淡い、夢うつつの狭間。
穏やかな非日常感。
posted by H.A.