“Avec Le Temps” (2017) Giovanni Guidi
Giovanni Guidi (Piano)
Thomas Morgan (Bass) João Lobo (Drums)
Roberto Cecchetto (Guitar) Francesco Bearzatti (Tenor Saxophone)
ベースにThomas Morganが戻り、名作”This Is the Day” (2014)などを制作したレギュラーバンドなのであろうトリオを中心に、一部にサックス、ギターが加わる編成。
柔らかくて淡い色合いの前々作”This Is the Day” (2014)と、ハイテンションで少々ぶっ飛び気味だった前作“Ida Lupino” (2016)の半ばな色合い。
冒頭はトリオ、甘くてセンチメンタルなイタリアンメロディを、終始今にも止まりそうなスローなルバートで奏でる、強烈な浮遊感、感傷と郷愁の”This Is the Day” (2014)の世界。
続くはスペーシーなギターと激情系サックスを加えて、これまたルバート風、フリー混じりの沈痛系。
さらにフリー度を高め、攻撃的でハイテンションな演奏へとなだれ込み、静かなフリージャズと交錯する世界へ・・・
さらにフリー度を高め、攻撃的でハイテンションな演奏へとなだれ込み、静かなフリージャズと交錯する世界へ・・・
そして終盤、再び甘美なルバートでのバラード、その連続、あの”Nuovo Cinema Paradiso”の世界。
穏やかに始まり、中盤の混沌を経て穏やかに締める、一編の映画のような時間。
紆余曲折を経て、ハッピーエンドのようなそうでもないような、懐かしさと感傷が交錯するエンディング。
甘美なルバートでのスローバラードが続く”This Is the Day” (2014)のようだったら・・・とか何とか思いながらも、本作は少々沈痛系、激情系もいくらか。
甘くはありませんが、やはりイタリアンシネマのよう。
ドラマのような一作。
甘美なルバートでのスローバラードが続く”This Is the Day” (2014)のようだったら・・・とか何とか思いながらも、本作は少々沈痛系、激情系もいくらか。
甘くはありませんが、やはりイタリアンシネマのよう。
ドラマのような一作。
posted by H.A.