吉祥寺JazzSyndicate

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2019年01月

【Disc Review】”Dóris, Miltinho E Charme” (1970) Dóris Monteiro, Miltinho

”Dóris, Miltinho E Charme” (1970) Dóris Monteiro, Miltinho

Dóris Monteiro, Miltinho (Vocals) and others

Doris Mitinho E Charme
Doris Monteiro/Miltinho ドリスモンテイロ/ミルティンホ
Emi
2002-10-12


 ブラジルの女性ボーカリストDóris Monteiro、男性ボーカリストMiltinhoとのDuoでのサンバでジャジーなブラジリアンポップス。
 背景を作るのはウッドベースにピアノ、ギター、パーカッション、菅楽器のオーソドックスなジャズサンバコンボ。
 ストリングスやオーケストラのサポートはありません。
 ”Doris Monteiro” (1964)などの諸作と比べると少々素朴な感じ。
 シンブルな編成、ボサノバをベースにあくまで静かで落ち着いたバンド。
 そんな音を背景にしたクールな女声と朗々としたサンバな男声。
 いくつかのメドレーで奏でられていく、サンバ、ボサノバの名曲たち。
 いろんな色合いの素敵なメロディがサラサラと流れていきます。
 緩やかで楽しげ、のほほんとしていて、何ともいい感じ。
 そんなのどかでアコースティック、ジャズサンバなDórisさんの一作。




posted by H.A.


【Disc Review】”Mudando De Conversa” (1969) Dóris Monteiro

”Mudando De Conversa” (1969) Dóris Monteiro

Dóris Monteiro (Vocals) and others



 ブラジルの女性ボーカリストDóris MonteiroのジャジーなMPB。
 1960年代の終わり、ロックやフォークがシーンを席巻し、エレクトリックMilesやらアヴァンギャルドやらサイケやらが華やかなりし頃なのでしょう。
 が、本作はそれらの香りがしない、優雅でジャジーなブラジリアンポップス。
 ヴィブラフォンのクールな響きに、オルガン、ピアノ、ギター、カバキーニョ、フルートにオーケストラ。
 アクセントをつけるホーンのアレンジが現代的になり、この期のMPBの定番の洗練されたコーラスワーク・・・
 カラフルなサウンドとこれまたカラフルでポップなメロディ。
 もちろんヴォイスはあのクールネス。
 ”Doris Monteiro” (1964)あたりと同じっちゃあそうなんですが、ジャケットのポートレートと同様に、モノクロからカラーになった感じでしょうかね。
 でもやっぱり空気感は1940-60年代の心地よいノスタルジー、とても穏やかで暖か。
 以前、ポップス色が強いブラジルものが苦手でしたが、最近はこっちの方が心地よくて・・・
 これまたパラダイスな音。




posted by H.A.


【Disc Review】“Simplesmente” (1966) Dóris Monteiro

“Simplesmente” (1966) Dóris Monteiro
Dóris Monteiro (Vocals) and others

シンプレスメンチ
ドリス・モンテイロ
インディペンデントレーベル
1996-07-21


 ブラジルの女性ボーカリストDóris MonteiroのジャジーなMPB、1960年代中盤作。
 ガットギターとピアノが先導する、静かでクールなボサノバサウンド。
 柔らかな管楽器とときおりのストリングスが彩付けをする、穏やかな空気感。
 諸作の中ではポップス色は薄目、この期のトレンドだったのであろうオルガンも聞こえません。
 ゴージャスではなくシンプル、音の厚みはなくて薄目で静か。
 シンプルながらとても洗練されたボサノバサウンドに乗ってくる、クールでベタつかない、淡々としたヴォイス。
 Jobimなどの有名曲はありませんが、選ばれたブラジルの楽曲はどれもサウダージたっぷりの郷愁メロディ。
 サラサラと流れていく、心地よい音。
 何のことはなさそうで、気がつけば部屋の空気がすっかりキレイなるような、そんな音。
 これ、結構な名作だと思うんだけどなあ・・・


 

posted by H.A.


【Disc Review】”Doris Monteiro” (1964) Dóris Monteiro

”Doris Monteiro” (1964) Dóris Monteiro

Dóris Monteiro (Vocals)
Walter Wanderley (Organ) Tenorio Jr. (Piano) Luiz Marinho (Acoustic Bass) Theo De Barros (Electric Bass) Edison Machado (Drums) and others

サマー・サンバ
ドリス・モンティロ
ユニバーサル ミュージック
2014-07-23



 ブラジルの女性ボーカリストDóris Monteiro、ジャジーな1960年代MPB。
 Voiceは少し低め、淡々としているけどもしっとり系。
 いわゆるウイスパー系ではないけども、力の入らない歌がとてもクール。
 クールでウォーム、なんて矛盾した言葉が似合う、柔らかなオルガンを中心とした、あの時代のブラジリアンジャズな柔らかな音。
 大仰なオーケストラが後ろで鳴っていても、なぜかサラっとした質感。
 コテコテのポップなようで、ベトつきなし。
 きっちり作り込まれた感じだけども、それらをたっぷりのリバーブでくるんで、ゆるくて暖かな空気感、パラダイスな音。
 どこか浮世離れした時間、柔らかで優雅で、さらにクールで、心地よさ最高。




posted by H.A.



【Cinema Paradiso】『ツイン・ピークス The Return』(2017)

『ツイン・ピークス The Return』(2017)

 『ツイン・ピークス』(1990-1991)、その前日譚『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間:Fire Walk With Me』 (1992)から25年後に制作された続編のテレビシリーズ。
 新シリーズでは映画を含めた全体の謎の正体とともに、その背景が見えてきます。
 その上で展開されていくとてつもない世界。
 サスペンスはもとより、サイコ、パラレルワールド、タイムトラベルなどなど、てんこ盛り。
 現代ニューヨークのど真ん中の事件から始まり、ちょっとこれはなんなのよ、な8話を経て、後半に向けて徐々に盛り上がり、もはや終盤の16話、ようやくの主人公復活劇から、17話での感動的な一時的大団円、などなど。
 新たな謎とともに、いい感じのギャグも盛り込みつつ、少しずつ全体が繋がり謎が解けていくように話は進みます。
 が、・・・
 極めつけは最終話、最後の数分間。
 そこまで前シリーズ30話、映画2時間、新シリーズ18話、約50時間かけてやっとまとまりかけていたストーリーが、全くもって見事なまでに予想外の結末に。
 諸々考察しながらガッツリ観てきた人ほど、その裏切られた感というか、やられた感というか、さすがリンチさんというか・・・、そんな何とも言えない感慨は大きいのでしょう。
 流して観てしまうと、迷宮の入り口止まりになってしまいそうでもったいない。
 入り込むためには、気合を入れて時間を掛けて、『ツイン・ピークス』(1990-1991)、『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間:Fire Walk With Me』 (1992)から本シリーズまで、じっくり観るしかありません。
 一歩踏み込んで全体像が見えてくると、ストーリー云々に留まらない諸々の意味で戦慄が走ります。
 いやはや何とも凄い作品。

 さて謎だらけの本シリーズ、つまるところ14話でモニカ・ベルッチがデヴィッド・リンチ扮する捜査官に語っていた以下の言葉が根本の謎であり、また、謎解きの最大のヒントでもあるように思います。
 “We are like the dreamer who dreams and then lives inside the dream.”
 “But, Who is the dreamer?”
 私的には『ロスト・ハイウェイ』(1997)、『マルホランド・ドライブ』(2001)、『インランド・エンパイア』(2006)を発展させ、多重化された”夢”と”現実”、さらに"リアルな現実社会"を加え、交錯させた構造、と捉えました。
 書いてみても何のことやら?なのですが・・・
 さておき、本筋の迷宮を見抜き脱出できた人はどのくらいいるのでしょうか?
 私はまだ迷宮、あるいは夢の中を彷徨っています。
 それが本筋なのか否かさえ、自信はありません。
 でも、それが凄く楽しかったりするのが、なんとも凄い作品だなあ、と思います。


 

posted by H.A.

【Cinema Paradiso】『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間:Fire Walk With Me』 (1992)

『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間:Fire Walk With Me』 (1992)

 1992年、フランス、アメリカ合作、監督・脚本デヴィッド・リンチ、出演シェリル・リー、レイ・ワイズ、カイル・マクラクラン、クリス・アイザック、デヴィッド・ボウイ、モイラ・ケリー、デヴィッド・リンチ、他。
 一世を風靡したテレビドラマ『ツイン・ピークス』(1990-1991)の前日譚。
 新シリーズ『ツイン・ピークスThe Return』(2017)まで観た結論からすれば、全編通じて凄いドラマ、本映画も凄まじい作品、妖しさ、激しさ120%。
 打ち切られたテレビシリーズの再起動を目指して制作したものの、不評だったいわくつき。
 メロドラマの色合いも強い前テレビシリーズに比べるとキツ過ぎたのでしょうねえ。
 とてもハードです。
 また、ハードボイルドな感じがとてもカッコいいFBI捜査官は序盤で行方不明になるし、同じくデヴィッド・ボウイも登場からわずかで数分で何が何だかわからないままに消えてしまう、謎、謎、謎。
 あるいは美しい死体だったローラ・パーマーは、不良でエロで、さらにとてつもなく可哀想。
 テレビシリーズで概要を知っていたとしても、その激しい映像を目のあたりにしてしまうと・・・
 が、それら含めて過激で不可思議なリンチさんワールド。
 彼女はなぜ、どのように殺されたのか、情け容赦のない怒涛のような悲劇。
 最初から最後まで続く緊張感、不安感。
 そして最後の数分間はちょっと怖すぎて・・・
 ホラーとまでは言わないまでも、怖さ、ダークさ、妖しさ、そして絶望感、最高。
 もし全体の筋が十分に見えなかったとしても、尋常ではない映画であることは十二分に感じられると思います。
 が、この映画の本当の凄さに気付いたのは25年後の新シリーズ『ツイン・ピークスThe Return』(2017)を観終わった後・・・といったことで、続きます。


 

posted by H.A.



【Disc Review】“Sticky Fingers” (1969,1970) The Rolling Stones

“Sticky Fingers” (1969,1970,1971) The Rolling Stones

Mick Jagger (vocal, guitars, percussion) Keith Richards (guitars, vocals)  Mick Taylor (guitars) Bill Wyman (bass, electric piano) Charlie Watts (drums)
Ry Cooder (guitar) Jim Dickinson, Nicky Hopkins, Jack Nitzsche, Jim Price, Ian Stewart (piano) Billy Preston (organ) Rocky Dijon, Jimmy Miller (percussion) Bobby Keys (tenor saxophone)

STICKY FINGERS-2009 RE
ROLLING STONES
Universal
2009-05-08


 泣く子も黙るRolling Stonesのエバーグリーン。
 ジャケットはAndy Warhol。
 1960年代を締めくくる、あるいは1970年代の始まりを告げるヒップな音。
 冒頭を飾る超超超超定番“Brown Sugar”から、これまたエバーグリーンが立ち並ぶ怒涛の楽曲群。
 ワイルドで粗っぽくて強烈なこの期のStones。
 どこを切り取ってもカッコよさ120%。
 たまにはこうゆうの、聞かないとね。




posted by H.A.


【Disc Review】“Love You Live” (1975,1976) The Rolling Stones

“Love You Live” (1975,1976) The Rolling Stones

Mick Jagger (vocals, guitar, harmonica) Keith Richards (guitars, vocals) Ronnie Wood (guitars, vocals, bass) Bill Wyman (bass guitar, synthesizer) Charlie Watts (drums)
Billy Preston (piano, organ, clavinet, vocals) Ian Stewart (piano, organ) Ollie Brown (percussion, vocals)

Love You Live (Reis)
Rolling Stones
Umvd Labels
2009-11-10


 泣く子も黙る、いや、踊り出す、Rolling Stones1970年代のライブ。
 ジャケットはAndy Warhol。
 中身についてはもはや説明無用、それは野暮。
 いなせな“Honky Tonk Women”から、カッコいいR&Bセッション、そして頭がクラクラしてくる“Symphaty For The Devil”まで、最高にカッコいいジャケットを眺めながら、大音量で聞くしかありませんねえ。




posted by H.A.


【Disc Review】“The Congregation” (1957) Johnny Griffin

“The Congregation” (1957) Johnny Griffin

Johnny Griffin (tenor saxophone)
Sonny Clark (piano) Paul Chambers (bass) Kenny Dennis (drums)


 Johnny Griffin、1950年代、Blue Noteから。
 ジャケットはAndy Warhol。
 ジャケットのシャツの爽やかな色とは対照的な、ゴリゴリ、ブリブリ、真っ黒けの音。
 粘るリズム隊に、それに輪をかけたように粘っこく、黒々としたテナーサックス。
 強烈なビブラートをかけつつ、あっちに行ったりこっちに来たり、クダをまいたりよれたり突っ走ったり。
 悠々としたジャズにラテン。
 これまた1950年代マンハッタンな音。




posted by H.A.

【Disc Review】“Blue Lights (Volume1, 2)” (1958) Kenny Burrell

“Blue Lights (Volume1, 2)” (1958) Kenny Burrell

Kenny Burrell (guitar)
Duke Jordan, Bobby Timmons (piano) Sam Jones (bass) Art Blakey (drums)
Louis Smith (trumpet) Tina Brooks, Junior Cook (tenor saxophone)

Blue Lights 1 & 2
Kenny Burrell
Blue Note Records
1997-07-07


 Kenny Burrell、1950年代、Blue Noteから。
 ジャケットはAndy Warhol。
 これまた1950年代ヒップな音。
 御大のありがたいンチャンチャとおめでたいドラムロールが鳴り響き、手練れが繰り広げるいかにもBlue Noteな少し粘りのあるビート。
 “Kenny Burrell (Volume 2)” (1956)に比べると、黒くソウルフルなホーン陣がたっぷりフィーチャーされ、その分豪華で分厚い音。
 そんな華やかな音の流れの中、少し沈んだクールな音で全体の熱を抑えるような流麗なギター。
 これまた1950年代マンハッタンの音。




posted by H.A.

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