“The Land That Is Not" (2010) Sinikka Langeland
posted by H.A.
“The Land That Is Not" (2010) Sinikka Langeland
“Maria's Song” (2008) Sinikka Langeland
Sinikka Langeland (voice, kantele)
Kare Nordstoga (organ) Lars Anders Tomter (viola)
※別の作品から。
“Starflowers" (2006) Sinikka Langeland
“Songs of Thessaloniki” (2014) Savina Yannatou & Primavera En Salonico
“Sumiglia” (2004) Savina Yannatou & Primavera En Salonico
“Terra Nostra” (2001) Savina Yannatou & Primavera En Salonico
Savina Yannatou (Voice, Vocals)
Lamia Bedioui (Voice) Tassos Misyrlis (Cello) Antonis Maratos (Percussion)
Primavera En Salonico:
Yannis Alexandris (Oud, Guitar, Tamboura) Kostas Vomvolos (Kanoun, Accordion, Caliba, Tamboura) Kyriakos Gouventas (Violin) Harris Lambrakis (Nay) Michalis Siganidis (Double-Bass) Lefteris Ahgouridakis (Percussion)
ギリシャのボーカリストSavina Yannatouと地中海伝統音楽バンド Primavera En Salonicoのライブ録音。
別レーベルで制作、流通していた音源をECMで再発した形なのでしょう。
ギリシャ、ブルガリア、スコットランド、イタリア、レバノン、トルコ、北アフリカ、フランス、カリブ・・・その他諸々の伝統曲、全20曲。
全体を覆う中近東的な空気感、聞き慣れない音階と、弦を中心とした古楽器の響き。
宗教系、祝祭系、勇壮系、その他諸々な質感の音。
中核の変幻自在なヴォイスパフォーマンスを含めて、めまぐるしく景色が変わっていきます。
過去の音楽の再現の部分と、現代の音の区別はつきません。
弦の響きは遠い過去から聞こえてくるようだし、終始下を支えるベースは現代的なグルーヴと疾走のようにも聞こえるし、パーカッションはアフリカのようにも中近東のようにもインドのようにも聞こえるし、ヴォイスはクラシックにも演劇にも呪術にも叫びにも聞こえるし・・・
決してキツイ音楽ではなく、むしろ懐かしくて優しい感じなのですが、強烈な非日常感とインパクト、圧倒的なパフォーマンス。
古代南ヨーロッパ~中近東へのラウンドトリップ。
次はECMらしく少し音量を落とした”Sumiglia” (2004)へと続きます。
“Iva Bittová” (2012) Iva Bittová
Iva Bittová (Violin, Voice, Kalimba)
チェコのスーパーアーティストIva BittováのECM作品。
ECMではクラシック系ECM New Series からの“Iva Bittová / Vladimír Godár – Mater” (2007)以来のようです。
エスニック、古典音楽と現代の音をフュージョンしようとする近年のレーベルカラーからすれば、満を持した制作、といったところなのでしょう。
アルバムタイトルは堂々の名前だけ。
楽曲はFragmentsとのみ題された短編12編。
自身の声とバイオリン、カリンバの音だけ。
東欧の伝統音楽、ロマ音楽、現代ロック~ポップス、アヴァンギャルド、さらにレーベルカラーならではの静けさを混ぜ合わせたような音。
カリンバの音が響く冒頭と締めの同曲とその間にはさまれた全12編の演奏。
変幻自在の美しくかわいらしい系の声の歌、聞き慣れない音階の哀し気でやるせなさげな音の流れは、練られたエレジーのようでもあるし、シンプルに体から出てくる音を表に出しているだけにも聞こえます。
静かで広い空間に響くたっぷりのエコーが効いた声。
それは天使の囁きか、魔術師の呪文か、それとも長く重い歴史を背負った人間の生身の音なのか?
果たしてこの音の源泉は何なのか、沈思黙考しつつ聞くか、ただただ静かで穏やかな心地よい幻想的な空間に身をゆだねるか・・・さて・・・?
posted by H.A.
“In Winds, In Light” (2003) Anders Jormin
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