“Original Music From The Soundtrack Of Pinero” (2002) Kip Hanrahan
Kip Hanrahan (Producer, Percussion)
Lysandro Arias, Mike Cain (Piano) Peter Scherer, Edsel Gomez (Piano, Electric Piano)
Leo Nocentelli (Guitar)
Fernando Saunders (Electric Bass, Cello) Andy Gonzalez (Bass)
Robby Ameen (Drums, Congas, Percussion) El Negro Horacio Hernandez (Drums, Percussion)
Carlos Mestre, Eric Valez, Milton Cardona, Richie Flores (Congas) Paoli Mejias (Congas, Percussion) Edgardo Miranda, Yomo Toro (Cuatro) Vincente George (Guiro) Amadito Valdez, Nicky Marrero (Timbales)
Mauricio Smith (Flute) Mario Rivera (Baritone Sax) Papo Vasquez (Trombone) Chocolate Armenteros (Trumpet) Jerry Gonzalez (Trumpet, Percussion) Alfredo Triff (Violin)
Benjamin Bratt, Frankie Rodriguez (Voice) Felix Sanabria, Orlando Rios (Voice, Bata) Abraham Rodriguez (Voice, Bata, Claves, Congas)
Kip Hanrahan、プエルトリコ~ニューヨークの詩人Miguel Pineroの伝記?映画”Pinero”のサウンドトラックの音楽部分、なのだと思います。
冒頭からフリージャズなピアノの激しい演奏~電子音と語りが交錯しながらスタート。
サントラゆえに短い演奏を含めて全27曲、二分に満たない演奏、インタールード的な楽曲、断片的な演奏もありますが、それらを含めてまとまっています。
全編通じてアフロキューバンな音、あのKip Hanrahanの音です。
導入部こそ少々重めですが、中盤以降、むしろポップでわかりやすい楽曲、キューバンポップスな感じの演奏も多く、各曲がコンパクトになっている分、聞きやすくなっているかもしれません。
メンバーもいつものバンドのメンツ。
ボーカルがフィーチャーされる曲は少な目ですが、いつもながらに鳴り響くパーカション。
サックスではなく、トランペットがリードする曲が多いのがここまでと違うといえばそうなのかも。
いかにもキューバ音楽な少々時代を感じる朗々とした音と、Miles Davis的なクールなミュートが交錯するトランペット。
ちょっと薄味なDon Pullenなピアノの場面があったり、エレピが“A Thousand Nights And A Night: Red Nights” (1996)の導入部”Shahrazade (Opening)”を奏でる場面が何回かあったり、その他いろんな隠し味も散りばめられているのでしょう。
最後もストリングスを絡めつつの”Shahrazade (Opening)”と語りが交錯する中で、穏やかに幻想的に幕。
映画の内容を把握していないため、全体のメッセージが重いのかどうかもわからないのですが、音自体は意外にも気軽に聞けるKip Hanrahan だったりするかも・・・
posted by H.A.