吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

2016年03月

【Disc Review】“Mare Nostrum II” (2014) Richard Galliano, Paolo Fresu, Jan Lundgren

“Mare Nostrum II” (2014) Richard Galliano, Paolo Fresu, Jan Lundgren
Paolo Fresu (trumpet, fluegelhorn) Richard Galliano (accordion, bandoneon, accordina) Jan Lundgren (piano)

Mare Nostrum Ii
Fresu/galliano/lundg
Act
2016-02-26
リシャール ガリアーノ 
ヤン ラングレン 
パオロ フレス


 ヨーロピアンによるトリオ、“Mare Nostrum” (2007)の続編。
 静かで穏やかなバラード集。
 各メンバーのオリジナル曲が等分+α。
 三者三様の楽曲、演奏なのですが、全曲、全員穏やかで優しい音。
 Paolo Fresuがちょっとクール、Jan Lundgrenがちょっとセンチメンタル、Richard Gallianoがちょっと華やか、ってな感じでしょうか。
 いずれも端正で淡い色合い。
 前作からさらにマイルド、優しくなった印象。
 スタイリッシュさはそのままに、少しテンションを落とした感じ。
 メロディも淡いイメージのものが多いかな。
 ちょっと懐かしい感じもする、ブラジル系とはちょっと違う郷愁感。
 最近のPaolo Fresuが作る音楽はそんな感じの音が多いでしょうかね。 同時期の録音のECM作“In maggiore” (2014)にも近い感じ。
 そちらはモノクローム、夜。
 本作はパステル、昼下がり。
 暖かさは同様。
 ちらほらと、ゆったりと、花が舞い落ちるような浮遊感。
 うららかな春、あるいは昼下がりの音。
 といった感じで、これからの季節にピッタリのアルバム。




posted by H.A.

【Disc Review】“An Evening With Herbie Hancock & Chick Corea In Concert” (1978) Herbie Hancock & Chick Corea

“An Evening With Herbie Hancock & Chick Corea In Concert” (1978) Herbie Hancock & Chick Corea
Herbie Hancock, Chick Corea (Piano)

ハービー ハンコック 
チック コリア

 懐かしい約40年前、巨匠お二方のDuo。今の耳で聞いても全く古さなし。
 もしこの作品を知らない状態で、2016年の新譜です、と言われたら、一聴しただけで誰の作品かをチェックに走るはず。いや、買いに行くはず。
 そんな素晴らしい作品。
 全てがメロディアスなフレージング、常時流れるグルーヴ、アップになれば強烈な疾走感、スローでは漂うような優雅な音の流れ。
 伸びたり縮んだり、走ったり遅れたり、自在なリズム。
 両者とも微妙なタメを入れながらも、それでもずれたりぶつかったりしない、阿吽の呼吸云々を超えた何か。
 大人なインタープレー。
 もし親分のMilesが聞いたら、まだそんな古いことやってんの、とか言うんだろうけども、素晴らしいことには変わりなし。
 一線を超えた超一流の人のピークでは、妙にいじったり奇をてらったり新しさを求めたりしなくても、素晴らしいモノができてしまう見本。
 想えばこの時期、Keith Jarrettも絶頂期、”My Song"(Oct.-Nov.1977)あたり。
 凄い時代だったんだなあ。




posted by H.A.

【Disc Review】“Orvieto” (2010) Chick Corea / Stefano Bollani

“Orvieto” (2010) Chick Corea / Stefano Bollani
Chick Corea, Stefano Bollani (Piano)

オルヴィエート
ECM records
チック コリア & ステファノ ボラーニ






 名ピアニストのDuo。
 相変わらずスムースかつ強力な躍動感、さりげない加速感が凄いChick Corea。
 実はChick Coreaによく似ていた?Stefano Bollani。
 ちょっと固めで乾いた音の方かな?あれ?・・・区別がつかない・・・。
 どこまで調整したのかはわかりませんが、まあうまい具合に相手に合わせて弾けること。
 ブラジル曲が半数程度。Stefano Bollaniが主導権を持っていたのでしょうかね。
 優雅なメロディを奏でながら、相方が上品にカウンターを当てていき、速くなればそれなりに、ゆったりすればそれなりに、可憐であれば・・・華やかであれば・・・・・・
 決してぶつからない音の絡み合い。
 とても優雅な名人芸。




posted by H.A.

【Disc Review】“O Que Será” (2012) Stefano Bollani / Hamilton de Holanda

“O Que Será” (2012) Stefano Bollani / Hamilton de Holanda
Stefano Bollani (piano) Hamilton de Holanda (Bandolim)

ステファノ ボラーニ 
アミルトン ヂ オランダ


 イタリアのピアニストStefano Bollani、バンドリン奏者とのDuo、ライブ録音。
 もともとブラジル色の強いアルバムを何枚も作っている人ですので、やりたかった企画なのでしょう。
 ECMからってのが意外ではありますが。
 前掲、Andre Mehmari、Hamilton de Holandaの“Continuous Friendship” (2007)に比べると、クラシックのムードが無くなり、ビート感強め、ピアノを含めて少々ハードテイストにした感じ。
 優雅な冒頭曲のイメージで来るのかなと思いきや、ハイテンションな高速曲の連続・・・、でもまた優雅に戻ってみたり。
 優雅なブラジルの名曲、イタリアの古い?曲、Astor Piazzolla、オリジナル曲などなど、哀感のある多彩な楽曲。
 2人ともやさしい表情からハイテンションまで幅のある演奏。
 ゆったりとしたテンポもいいですが、呆れるばかりの凄まじいハイスピードでのチェイスがすごい。
 変幻自在で強い浮遊感、室内楽の香りのAndre MehmariとのDuo作、ハイテンションでエキサイティング、ジャズの香りも強い本作、ってなところでしょうか。
 しなやかで優しいブラジル音楽、郷愁・・・とはイメージが異なる演奏ですが、これはこれで悪くない。
 なにせECMだもんね。それにしては明るいけど・・・


 


posted by H.A.

【Disc Review】“Continuous Friendship (Continua Amizade)” (2007) Hamilton de Holanda & André Mehmari

“Continuous Friendship (Continua Amizade)” (2007) Hamilton de Holanda & André Mehmari
Hamilton de Holanda (bandlin) André Mehmari (Piano, Pandeiro)

Continuous Friendship
Hamilton De Holanda
Adventure Music
2008-06-24
アミルトン ヂ オランダ 
アンドレ メーマリ


 ブラジルのピアニストAndre Mehemari、バンドリンの第一人者とのDuo。
 一部はオムニバスアルバム“Veredas” (2006-2008)に収録されています。
 優雅なワルツから始まり、Egberto Gismontiの超高速曲” Baião Malandro”で結び、”Cinema Paradiso”で締める展開。
 全体としてはショーロのイメージがベースになるのでしょうか、クラシック~室内楽的なムード。
 ピアノもクラシックのイメージ。
 但し、リズムが伸びたり縮んだり。
 譜面云々といったイメージではなく、楽曲をベースにしたインプロビゼーションの色合いが強い演奏。
 メロディをリードするのはバンドリン。
 スロー~ミディアムテンポでは、訥々としたイメージのバンドリンが奏でるメロディの裏でピアノが変幻自在なオブリガード。
 音楽を急に加速させたり減速させたり、揺らしてみたり、一瞬止めてみたり・・・。
 スローテンポでは微妙なタメが入り、アップテンポでは強い疾走感のピアノ。
 加速と減速、タメと疾走の組み合わせ、バランスが絶妙、切れ味抜群。カチッとしているようで強い浮遊感。
 いやはやなんともすごいピアノ。
 そしてそれをリードするバンドリン。
 変幻自在でもなぜかピタッと合うビート。アップテンポ曲での強烈なスピード感。
 これまたすごい人なのでしょう。
 楽曲は2人のオリジナル、ブラジル曲で3分。
 どれも優雅で郷愁感が漂う素敵なメロディ。
 たった2人の演奏ながらとても豊かな音楽。




posted by H.A.
Profile
記事検索
タグ絞り込み検索
最新記事
  • ライブドアブログ