吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

2015年12月

【index】 2015年・私的ベストアルバム  by H.A.

 2015年の私的ベストアルバム10。(順不同)。
 基本的には新譜、新発表に限ろうと思っていますが、発表すぐには聞いていないものも多いこともあり、3-4年ぐらい前までは新譜扱いということでアバウトに。


This Is the Day” (2014) Giovanni Guidi 
 ルバートでのスローバラードがてんこ盛りのピアノトリオ。
 穏やかで優しくて、クールなようで暖か。
 大名作だと思うのだけど、さて、人気、知名度のほどは? 
 こういったアルバムの人気が出てほしいのだけど・・・

This Is the Day
Giovanni -Trio- Guidi
Ecm Records
2015-05-26



Phoenix” (2014) Cyminology 
 ビオラが加わって妖しさ増幅のエキゾチックなボーカルバンド。
 ピアノも相変わらず柔らかでしなやかな名演。 

Phoenix
Cyminology
Imports
2015-03-03



In maggiore” (2014) Paolo Fresu, Daniele di Bonaventura
 バンドネオンとPaolo Fresuの穏やかなDuo。
 ECMとは思えない最高に寛いだ、穏やかで豊かな時間、空間。 

In Maggiore
Paolo Fresu & Daniele Di
Imports
2015-03-31



Midwest” (2014) Mathias Eick 
 かつてのECMでは想像できないのですが、近年のECMの典型的な音のひとつだと思います。
 とても穏やかで淡いムード、そして寂寥感。
 変わったなあ・・・と改めて実感。

Midwest
Mathias Eick
Ecm Records
2015-05-18



This Just In” (Dec.2011,Jan.2012) Gilad Hekselman
 今のニューヨーク系コンテンポラリージャズの代表作、マイルド系。
 曲者ぞろいのメンバー、複雑で妖しげなようで、さりげないようでドラマチック。
 これは新しいスタイルかも。 

This Just In [輸入盤]
Gilad Hekselman
Jazz Village
2013-04-25



Primeiro Céu” (2015)
 Bianca Gismonti 明るくポップなGismonti。
 親の何とかではなく、文句なしでカッコいいと思います。




Naissance” (2012) François Morin
 録音、発表は少々前のようですが、Andre Mehmariが全編に入るブラジリアンジャズフュージョン。
 優しくかつドラマチックな大名作。

Naissance
Francois Morin
Tratore Music Brasil
2013-02-05



From Napoli to Belo Horizonte” (2010) Antonio Onorato / Toninho Horta
 制作はかなり前のようですが、イタリアの小粋なジャズギターと、ブラジル柔らかなギターの絡みは最高に穏やか、かつオシャレ。
 やはりToninho Hortaはすごい人。

From Napoli to Belo Horizonte [輸入盤]
Toninho Horta
Sud Music / Egea
2014-03-20




As Estacoes Na Cantareira” (2015) André Mehmari
 この人の作品なら何でもオッケー・・・ってこともないですが、やはり普通の人とは一線を画した凄いピアノ。
 作風は変わってきたように思いますが、やはりカッコよさはピカイチだと思います。
 上品で優し気、終始漂う郷愁感。

As Estacoes Na Cantareira
Andre Mehmari アンドレメーマリ
Tratore
2015-04-30



Triz” (2012) André Mehmari, Chico Pinheiro, Sérgio Santos
 ブラジル人脈最高のトリオ。
 スピード、グルーヴ、そして優しさと郷愁感、全て最高。

Triz
Andre Mehmari
Rip Curl Recordings
2012-09-23


posted by H.A.

 

【Disc Review】“Ad Lucem” (2012) Anders Jormin

“Ad Lucem” (2012) Anders Jormin
Anders Jormin (bass)
Mariam Wallentin Erika Angell (voice) Fredrik Ljungkvist (clarinet, saxophone) Jon Fält (drums)

Ad Lucem
Universal Music LLC
2012-03-16
アンダーシュ ヨルミン

 大晦日に合う音?ホントに合ってるかどうかはわかりませんが・・・
 ベースの名手Anders Jormin、厳かな作品。
 何やら宗教チックな空気も漂うこの作品。メロディラインが少々変わっているし、ラテン語?の響きが聞きなれない妖しげな雰囲気。
 ところがベースがピチカートを始めるといきなり強烈ながら上品なグルーブ。
 何やってもJorminさんのベースは変わりませんねえ。さりげないけども、凄みのある音。
 自由に展開するドラマーと、安定感、推進力ともに抜群のベースの組み合わせは極上。いかにもジャズっぽいホーンもカッコいい絡み方。
 さて、このアルバムの空気感を決めているのは、リーダーのベースに加えてボーカルの女性お二人。
 美しい声と完璧なハーモニー、ボイスコントロール、そしてグルーブ。
 聞き慣れない言葉とメロディラインも、ベース、バンドの静かで上品なグルーブに気持ちを委ねると、かえって心地よく響きます。
 これは深い音楽だなあ。 想像力のネタの宝庫。
 何を歌っているのかわからないのは問題ですが・・・




posted by H.A.

【Disc Review】 “Kicking Cans” (1993) Dori Caymmi

“Kicking Cans” (1993) Dori Caymmi
Dori Caymmi (Guitar,Vocals)
Billy Childs, Herbie Hancock, Gregg Karukas, Don Grusin (Keyboards) John Patitucci, Abraham Laboriel, Jerry Watts (Bass) Ricardo Silveira (Guitar) Branford Marsalis (Soprano Saxophone) Teco Cardodso (Alto Flute) Paulinho Da Costa, Everaldo Ferreira (Percussion) Suzie Kattayama (Accordion) Ivan Lins, Kevyn Lettau, Kate Markowitz, Arnold McCutler (Vocals) Michael Shapiro, Claudio Slon, Claudio Slon (Drums) Yutaka Yokokura (Koto)

ドリ カイミ

 フュージョンで何かいいのなかったっけ、と頭に浮かぶのが何故かこれ。
 ブラジルの大御所Dori Caymmiの豪華メンバーを集めたフュージョン作品。
 フュージョンといってもカチッとしたアメリカン・フュージョンではなく、雰囲気はあくまで柔らかなブラジリアン・フュージョン。
 フュージョン盛期、メンバーもそれ系の第一線級の人。
 ラテンなパーカッションは入っているけど少々薄め。
 アメリカンになってもおかしくなさそうなのだけども、本人がギターを弾いてスキャットを始めるとそうはならないのが不思議なところ。
 全体を支配するのはもちろんDori Caymmiのギターと声。
 強めのリバーブも手伝って何ともほんわか、柔らかで、幸せそうな空気感。
 とても洗練された都会的なイメージの音。
 弾き語りでプレーンな録音でもいい音楽になるのかもしれないけども、リバーブがかかって、シンセのストリングスが被って、カチッとしたバンドが支える作りがほどほど豪華。
 なんとも上質で涼しげ、いいバランスの音空間。
 曲はオリジナルを中心に、ブラジリアン・スタンダードを少々。
 これまた、ふわっとしたいい感じのメロディばかり。
 よく聞くとピアノ(Herbie Hancockが大爆発!)もギターもサックスもすごくカッコいいんだけども、その辺は忘れて、ボケーっと心地いい音の空間に浸った方が賢明。
 夏、キリッと冷えたbeerやice_coffeeもいいけど、冬、温かなcocoaが似合いそうな音。
 とても幸せなブラジリアン・フュージョン・ミュージック。


 


posted by H.A.

【Disc Review】”Real Time” (1994) Eddie Daniels

”Real Time” (1994) Eddie Daniels
Eddie Daniels (clarinet, tenor sax)
Chuck Loeb (guitar) Ned Mann (bass) Adam Nussbaum (drum)

Real Time
Chesky Records
1994-08-29
エディ ダニエルズ

 Anat Cohenで思い出したクラリネットのEddie Daniels、シンプルなジャズ・アルバム。
 クラリネット、音色がやさしいし、何となくノスタルジックな感じで、とてもいい感じ。
 でもそんな雰囲気がいいのか悪いのか、最近のジャズでは希少。
 さすがにスイング時代のものは録音の古さ含めてそれを聞くつもりで聞かないといけないし、最近だと前掲のAnat Cohen、あるいはECMレーベル系で出てきても、リラックスして聞けるタイプの音は少ないかも。
 で、この人の登場。
 さすがにジャズ系の第一人者だけあって、とても上手くて気持ちよく聞ける音。
 優しげなだけでなくて芯がある音、自然でかつメリハリの利いたフレージングがいい感じ。
 このアルバムでは半分ぐらいテナーサックスも吹いていますが、全部クラリネットで吹いてもらいたいぐらい。  フュージョン系の作品も多いのかもしれませんが、このアルバムはジャズ。
 バックはシンプルなギタートリオ、ベースはウッドベース、4ビート中心。
 ところが、ギターがChuck Loebなだけにそこそこのフュージョン臭。
 実はこれがいい感じ。
 Chuck Loeb、近年はメジャーなバンドFour Playとかに参加して人気なのでしょうが、このころから本当にキレイな音。
 音のキレイさだけだとこの人の右に出る人はいないのでは?
 ソリッドギターっぽいシャープな音色、透明感の強いクリーントーン、リバーブかディレイかコーラスが少々強めでスペーシー。
 Pat Methenyをさらに透明にしてスムースにした感じ。
 このアルバムはそんなギターの音の空間に包み込まれるような心地よさ。なかなか素直なジャズはやらない人なので、その意味でも貴重なアルバム。
 ということで、最高の音色を出すお二人が、交互に音を出してくれるお気に入りのアルバム。
 スムース・ジャズと言ってしまうと別のジャンルの音楽になってしまうのでしょうが、まさにそんな音。

※こちらは純ジャズ。ノスタルジックでいい感じ。

posted by H.A.

【Disc Review】 “Notes From The Village” (2008) Anat Cohen

“Notes From The Village” (2008) Anat Cohen
Anat Cohen (Clarinet, Tenor,Soprano Saxphone, Bass Clarinet)
Jason Lindner (Piano, Fender Rhodes, keyboard) Omer Avital (Bass) Daniel Freedman (Drums & Percussion) Gilad Hekselman (Guitars)
 
Notes From the Village
Anat Cohen
Anzic Records
2008-09-09
アナット コーエン

 イスラエルの女性ホーン奏者Anat Cohen。
 もの凄くカッコいい音、吹きっぷり。
 名前は聞いていたけど、正直、Gilad Hekselman目当て、後追いで聞いたCD。
 ここまで凄い奏者とは想像していませんでした。
 音がキレイ、リズムへの乗り方がカッコいいし、流麗かつ強烈な抑揚。
 起承転結を踏まえたインプロビゼーションの構成力もさることながら、音符のつなぎ方、置き方が何か違うんだろうなあ。
 計算づくではできない、天才にしかできない何かを持っていそうな感じ。
 全体のイメージはいかにもイスラエルジャズ。
 ちょっと変わったリズム、ほのかなエキゾチシズムと哀感が流れるメロディ。
 Coltraneの”After Rain”が入っていますが、そのイメージ。兄は同質の”Dear Lord”をやっていましたが、何かあるんでしょうかね。
 リズム、メロディの感じは日本に通じるものを感じるのだけど、どうなのでしょう?
 北欧はメロディが日本っぽいけど、イスラエルはリズムも近い気がするのはなぜ???
 さておき、サイドのメンバーも素晴らしい演奏。
 リズムへの乗り方がなんだか違う。
 グルービー、どの曲も盛り上がってエキサイティング、でもちょっぴりクール。
 ドラムもピアノもベースもみんなもの凄くうまい。
 さらに、なんだかエキゾチック。
 人気があるのも納得、のイスラエルジャズ。




posted by H.A.
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