吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

2015年05月

【Disc Review】“Dresden” (2007) Jan Garbarek

“Dresden” (2007) Jan Garbarek
Jan Garbarek (tenor, soprano sax, selje flute)
Rainer Brüninghaus (piano, keyboards) Yuri Daniel (electric bass) Manu Katché (drums)

Dresden: In Concert (Ocrd)
Jan Garbarek
Ecm Records
2009-09-22
ヤン ガルバレク

 Jan Gabarek、当時のバンドの集大成的なライブアルバム。
 激しいジャズ、北欧民族系音楽などを経て、それらがフュージョンしたような、少し落ち着いた音楽を展開していた時期。
 音楽自体はいつものハイテンションなJan Garbarekの世界。
 サックスは相変わらずの触ると切れてしまいそうなとても厳しい音。
 一方、このバンドのポイントはドラムのManu Katcheの軽快な音。
 激しいサックスのテンションを、軽く響く乾いたスネアの音、ビートが緩やかに中和するイメージ。
 結果、かつての彼の音楽よりもマイルド、聞きやすくなっているように。
 さらにファンキーな色も出す、よく動くエレキベース。
 ピアノは透明度の高い美しい音、強烈な疾走感のRainer Brüninghaus。
 サックスが抜けた場面では違うバンドの様な印象。
 素晴らしいピアニストながら、素直なピアノトリオはやらない人だけに、その意味でも貴重。
 Jan Gabarekの書く曲はいつも緊張感が漂う深刻系。
 普通のジャズとはかなり距離のある冷たい質感。
 このアルバムでもそれは同じ。
 見えてくるのは北欧の凍てついた森。
 それでもこのアルバムではその冷たさが少し柔らいだように・・・
 いつものJan Garbarekなのに、何か新しい彼に出会ったような・・・
 まずまず和めるこの時期のJan Garbarek。




posted by H.A.

【Disc Review】“Photo With Blue Sky, White Cloud, Wires, Windows And A Red Roof” (1978) Jan Garbarek Group

“Photo With Blue Sky, White Cloud, Wires, Windows And A Red Roof” (1978) Jan Garbarek Group
Jan Garbarek (tenor and soprano saxophones)
Bill Connors (guitar) John Taylor (piano) Eberhard Weber (bass) Jon Christensen (drums)

Photo With Blue Sky
Jan Garbarek
Ecm Import

ヤン ガルバレク




 ノルウェーだけでなくヨーロッパを代表する、また、ECMレーベルの看板サックス奏者。
 ECM大好き人間としては避けては通れない人。
 が、好みかと言えばそうでもない。
 緊張感が強すぎるというか、エキセントリックに聞こえるというか、何かに責め立てられている感じというか・・・。
 要するに寛げない音。
 サックスは肉声に近い感覚だけに、あまりに厳しい音だとねえ・・・ってな感じ。
 とか何とか言いながら、サイドでの参加アルバムを含めてたくさんの作品に接してきたし、このアルバムは結構お気に入り。
 メンバーはECMオールスター。
 まあ、悪いはずはありません。
 リーダーはキース・ジャレットのバンドにいたころだと思うので、音の感じはまあまあ近い、おそらく一番テンションが高かった時期。
 が、このアルバム、曲調がまずまずポップで聞き易い。前向きで明るく、Pat Methenyのバンドかと思わせる場面もちらほら。
 ベースがEberhard Weberなので、音の土台が柔らかく明るくなっていることが全体の印象を決めているのかな?
 John Taylorのピアノは厳しさ、激しさよりも美しさが前面に出て、Bill Connorsのギターもいい味付けのサポート。
 ギターソロになると何とも言えない寂寥感がいい感じ。
 ほどほどに妖しく、ほどほどに厳しく、ほどほどに優しい音楽。
 リーダーのサックスが鳴り出すと急に冷たい北風が吹いてくるのだけども、バンドのメンバーが温度感を上げている微妙なバランスがいい感じ。
 とでも素敵なジャケットですが、まさにそんな音。
 青空だったり、曇り空、雨模様だったり。いろんな景色が見えてきます。
 温度感、空気感からするとやはり北欧辺りかな?
 なんだかんだでいいアルバム、素晴らしいミュージシャンですね。





posted by H.A.

【Disc Review】“Deer Wan” (Jul.1977) Kenny Wheeler

“Deer Wan” (Jul.1977) Kenny Wheeler
Kenny Wheeler (trumpet, fluegelhorn)
Jan Garbarek (saxophones) John Abercrombie (electric guitar, electric mandolin) Dave Holland (bass) Jack DeJohnette (drums) Ralph Towner (12-string guitar)

Deer Wan
Kenny Wheeler
Ecm Import
2000-01-25
ケニー ホイーラー



 最近亡くなったヨーロッパを代表するトランぺッターKenny Wheeler。
 ECMレーベルから一枚選ぶとするとこのアルバムを挙げるかな?と思わせる名盤。
 本当にそうするかどうかはさておき、ECMオールスターでのハイテンション、ハイレベルな演奏。
 リズム隊がDave Holland、Jack DeJohnette、あのMilesのBitche’s Brewのメンバー。
 私的には史上最強だと思う、激しく強烈なグルーヴ。
 例によってドコドコ、バコバコ。
 ピアニストはいませんが、この二人であればまあいなくてもいいでしょう。
 かわりにJohn Abercrombieのギターが妖しげな音を連発しているのもいい感じ。
 さらに一部で大御所Ralph Townerも加わり変化に富んだ音作り。
 リーダー含めたホーンのお二人も絶好調。
 黒っぽくない、ある意味ジャズっぽくない音使いであるものの、気合の入った緊張感の塊のような音を展開。
 どちらも激しい音を使う人なので、一人づつのワンホーンだとキツ過ぎて疲れてしまうこと無きにしも非ず、ですが、不思議なもので二人が揃うと何故か中和されるようで?・・・
 たぶん気のせいでしょうが・・・何故かいい感じ。
 特別な美曲があるわけではありませんが、どの曲も緊張感あふれる名演奏。
 フリーでは無い激しい系のインプロビゼーションを楽しむためにはちょうどいい感じのシンプルさ。
 バラードらしいバラードが入っていないので、このレーベルの特徴の静音ジャズ的な趣や、全編ルバート的な浮遊感の塊のような演奏はわずか、あくまでカチっとした音作りですが、まあそれはよしとしましょう。
 元気が良くて上品な音を聞きたくなった時に取り出す一枚。
 何度聞いても、今聞いてもカッコいい、1970年代後半のヨーロッパ系ジャズ、激しい系の代表作の一枚、と私的には思っています。



posted by H.A.

【Disc Review】“In maggiore” (2014) Paolo Fresu, Daniele di Bonaventura

“In maggiore” (2014) Paolo Fresu, Daniele di Bonaventura
Paolo Fresu (trumpet, flugelhorn) Daniele di Bonaventura (bandoneon)

In Maggiore
Paolo Fresu & Daniele Di
Imports
2015-03-31
パオロ フレス



 イタリア人のもうベテラン?トランぺッターPaolo Fresu、バンドネオンとのデュオ。
 予想にたがわず、抒情的、哀愁漂う無国籍な静音ジャズ。
 Paolo Fresuは相変わらず50年代マイルスの静的部分を今日的にしたというか、洗練したというか、スタリッシュで熱くならない音。
 Daniele di Bonaventuraについてはよく知らないのですが、イタリアンなのでしょう。
 抑制された感じの音使いはアルゼンチンのDino Saluzziあたりに近いのかな?
 これまた熱くならずにスタイリッシュ。
 でもいい感じで音、リズムが揺れるタイプで、ほどよい静かなグルーブ。
 少々キツ目のタンゴ系の人と、オシャレで軽いシャンソン系の人との中間ぐらい?
 結果、静かで落ち着いた、洒落た音。
 ちょっと古めの映画のサントラになりそうな音。
 のほほんとしたゆるーい感じの。
 モノクロームというかセピア色。
 全てミディアム~スローバラード。
 暖かめの質感の。
 曲はイタリアモノが中心なのかな?ブラジル系も混ざり、地味ながらエキゾチックないい感じのメロディがてんこ盛り。
 柔らかく優しい音の流れが最初から最後まで。
 今の季節、暖かな夜のBGMにピッタリの音。
 疲れた時の清涼剤。



posted by H.A.

【Disc Review】“Tarantella” (2009) Lars Danielsson

“Tarantella” (2009) Lars Danielsson
Lars Danielsson (bass)
Leszek Mozdzer (piano) Mathias Eick (trumpet) John Parricelli (guitar) Eric Harland (drum)
 
Tarantella (Dig)
Lars Danielsson
Act Music + Vision
2009-04-14
ラーシュ ダニエルソン

 Mathias Eick繋がりで、北欧系ジャズ、近年の親分?Lars Danielssonの2009年作。
 この人、どのアルバムも独特の寂寥感が漂うカッコよく美しい北欧ジャズ。
 発表当時どのくらい話題になったのかは知りませんが、改めてメンバーをみると今をときめく凄い人ばかり。
 現代のマイルス、とまではいかないにしても、この人のアルバムに参加する人は只者では無い人ばかり。
 本アルバムの目玉はポーランドの若手ピアニストのLeszek Mozdzerかな。
 前作?のピアニストはデンマークのCarsten Dahl、最近ではアルメニアのTigran Hamasyan。
 その時その時でヨーロッパ系で一番凄い人を連れてきているんでしょうかね。
 常にピアノが前面にフィーチャーされるわけではありませんが、どのアルバムも一聴してこのピアノはスゲーや、と思わせる人たち。
 このアルバムでは、ピアノが前面に出る場面になると急に視界が開け、音楽が加速するような不思議な感覚。
 さらにサブトーンが強い悲しげなトランペットやら、流麗なギターやら。
 聞いた当時は気が付いていませんでしたが、今やファーストコールドラマーEric Harlandが何故か地味にサポート。
 さて本作、上記のような手練れが入れ代わり立ち代わり。多くはないメンバーですが曲ごとに編成が変わる変化に富んだ構成。
 さらに曲が美しい。
 Larsさんの書く曲はどれも美しく、激甘な美曲、それも日本的な雰囲気が漂う曲がちらほら。
 意外にスウエーデンと日本の土着的音楽のルーツは近いのかな?
 日本でもっと人気が出てもよさそうだけど・・・
 全体の印象はジャズ的ではあるものの、バップ色はありません。
 基本的にはメロディ重視、アンサンブル重視でビートも抑え気味。
 さらにインプロビゼーションも少々短め、抑え目。
 結果、ポップインスツルメンタルのようでもあるし、ワールドミュージック的でもあるし、クラシックのようでもあるし。
 ジャンル分けは難しいのだけども、慣れない違和感や難解さはありません。
 あくまでわかりやすい楽曲、構成。
 寂寥感の強い、美しいインスツルメンタルミュージック。
 今風の。
 但し、安っぽさはなし。
 何故か深い・・・逆に気難しく聞こえてしまうのかな?
 近年のECMレーベルでも似たような質感のアルバムが少なくないのですが、このLarsさんあたりが元祖、元締めなのかもしれませんね。



posted by H.A.

【Disc Review】“Skala” (2010) Mathias Eick

“Skala” (2010) Mathias Eick
Mathias Eick (trumpet)
Andreas Ulvo (piano) Audun Erlien (bass) Torstein Lofthus (drums) Gard Nilssen (drums) Morten Qvenild (keyboards) Tore Brunborg (saxophone) Sidsel Walstad (harp)

Skala
Matthias Eick
Ecm Records
2011-04-19
マティアス アイク




 前掲“Midwest” (2014)のMathias Eick 2010年作。
 最新作"Midwest” (2014)と基本的には同質なのだけども、こちらの方がよりジャズっぽいか感じ。
 さらに曲がこちらの方がキャッチー。
 哀愁感が漂う美しい曲たち。
 リズムは8ビート中心。
 奇をてらったリズムや変拍子を使わずあくまでシンプルなビート、しなやかな抑揚。
 ポップさやプログレッシブロックっぽいムードの曲もあるのだけども、あくまで全体の雰囲気はジャズ。
 穏やかで流れるような、前向きな音。
 かつてのECMの色合い、沈痛深刻な空気感、強烈な音、激しいインプロビゼーションを求める向きにはピンと来ないかもしれないのかもしれないけども、今の若手の演奏を聞いていると、どうもそういう時代でもないような気もします。
 穏やかな質感と、ジャンルに縛られない、あるいはロック、ポップス、民族音楽、その他諸々が混ざり合う音、アンサンブルを中心としたさり気ない楽器の絡み合い・・・
 そんな感じが21世紀型なのでしょうねえ・・・ 




posted by H.A.

【Disc Review】“Midwest” (2014) Mathias Eick

“Midwest” (2014) Mathias Eick
Mathias Eick (trumpet)
Gjermund Larsen (violin) Jon Balke (piano) Mats Eilertsen (bass) Helge Norbakken (percussion)

Midwest
Mathias Eick
Ecm Records
2015-05-18
マティアス アイク

 ノルウェーの哀愁のトランぺッター、久々の新譜。
 いかにも今風の北欧的コンテンポラリージャズ。
 ECMレーベルで北欧と言えば寒そうだったり、暗そうだったりのイメージだけども、明るいのが今風。
 もちろん元気いっぱいでドカーンとやるわけではなく、北欧ジャズらしく全編に上品な寂寥感が漂っているのだけど、なぜか全体の印象は明るく軽快。
 秋でも冬でもなく、春っぽい感じ。
 同郷のギタリストJacob Young の“Evening Falls”(2002)あたりも似たような感じ。
 近年のノルウェーの雰囲気がこんな感じなのかな?
 何作かあるリーダー作はどれもいいアルバムですが、今作はヨーロッパ系妖しい系の大御所Jon Balkeのピアノ、さらにバイオリンを加えたバンド。
 さて、どんな妖しい音になるのやら、と思いきや、意外にも健全な感じ。
 バラード中心だけど明るめの曲、雰囲気は今まで通り。
 バイオリンがクラシックぽっくなく、また、毒気もあまりない素直な感じ。
 また、Jon Balkeもあまり強く主張することなく控えめなサポート。
 何曲かで弾くソロが流石に只者では無い感が漂うだけに少々もったいない感じ。
 さておき、リーダーは相変わらずの淡々とした流麗な吹きっぷり。
 甘すぎず難解すぎない少々妖し目のオリジナル曲。
 結果、リーダーの色合いが強い、いつも通りの冷たすぎず、熱すぎない音楽。
 見えてくるのはのどかで平和だけど少し寂しげな感じの景色。
 前作までに比べるとジャズ色がさらに薄らぎ、メロディ、演奏がよりわかりやすくなり、よりフォーキーな感じが強い。
 ノルウェーの伝統音楽の色が強いのでしょう?
 いずれにしても演奏している人たちはジャズとかロックとかカテゴリなど意識せずに自然体でやっているのでしょう。
 21世紀型ECMサウンド、その典型のひとつ。



posted by H.A.

【Disc Review】”As Estacoes Na Cantareira” (2015) André Mehmari

”As Estacoes Na Cantareira” (2015) André Mehmari
André Mehmari(piano,etc)
Neymar Dias(bass,etc) Sergio Reze(drum)

As Estacoes Na Cantareira
Andre Mehmari アンドレ メマ
Tratore
2015-04-30


 ブラジルの人気ピアニスト、最新アルバム。
 ピアノトリオ+αによるとても優しく柔らかい前向きな音。
 ジャズファンよりもオーガニック系音楽が好きな人とか、いわゆる高感度系?の人とか、好事家の人達に人気があるのでしょう。
 ピアノはクラシック~ヨーロッパっぽくもあるし、同郷のEgberto Gismonti、大御所Keith Jarrettの影響が強いようにも感じます。
 でもそれらよりもはるかに柔らかな質感。
 おそらくものすごく上手いんだろうけども、これ見よがしな派手なことはやらない。
 柔らかいグルーブが全編に流れ、微妙なタメが何とも優雅。
 根底にいつもゆったりとしたワルツが流れている感じ。
 そんなピアノを中心として、ベース、ドラム、さらにボイス、ギター等のこれまた優しい音を重ねていくスタイル。
 曲がまた素晴らしい。
 明るく前向き、メロディアスなオリジナル。
 さらにブラジル曲、Pat Methenyナンバー(選曲”Au Lait”がなんともピッタリしすぎ)などを加えた楽曲たち。
 抒情的、内省的なようでもあるし、寂寥感も強いのだけども、あくまで大らかで前向き。
 穏やかなセンチメンタリズム、”Saudade”ってやつですかね。
 十分にオシャレだけども、これ見よがしないやらしさは一切なし。質感はあくまでナチュラル。
 見えてくる景色は緩やかな風が吹く草原。
 ちょうど今の季節のさわやかな午前、な感じ。
 妙に深刻なモノや強烈なモノより、自然で優しい感じの音が今は受けるんでしょうね。




posted by H.A.

【Disc Review】“My Love” (1981) Salena Jones

“My Love” (1981) Salena Jones
Salena Jones (vocal)
Eric Gale (guitar) Cornell Dupree (guitar) Richard Tee (keybord) Gordon Edwards (bass) Steve Gadd (drum)

My Love
Salena Jones
Jvc / Xrcd
2003-05-27
サリナ ジョーンズ



 さらにもう少し前の懐かしいソウル系の音。
 さて、このアルバムを知ってて懐かしいと思う人はどのくらいいるのでしょうか。
 ジャズボーカリスト、サリナ・ジョーンズがあの時代のスーパーバンド、スタッフをバックに従えたジャズ~フュージョン~ソウル~ポップ仕立てのバラードアルバム。
 来日時に半ばやっつけで録音したのかもしれないけども(違ったら失礼!)、いい意味で肩の力が抜けた素晴らしい音。
 この時代のフュージョン、ともすれば豪華なホーンセクションやシンセサイザーが入って過剰にゴージャスなものが少なくないのだけども、このアルバムは至ってシンプル。
 自然なリズムと自然なアンサンブル、多くない音数、手練れた渋い演奏。贅肉はなし。
 フェイザーをたっぷり効かしたローズピアノ、渋いギター、不思議なグルーブのベース、タイトなドラムの完璧なバンド。その上にさらりとしたボーカル。
 選曲はポール・マッカートニーの表題曲をはじめとして、スタンダード、スティービー・ワンダー、渋いソウル曲などなど、ロマンチックなムードの佳曲揃い。
 さて、曲名だけ見るとベタベタで、これをフュージョンアレンジするとどうなんでしょ?、とも思ってしまいますが、どころがどっこい、飾り気のないシンプルなアレンジ、演奏が最高にいい感じ。
 スタッフのアルバムとしてみても、このアルバムがいい意味で一番緩く感じられ、一番好み。
 リチャード・ティーのふわふわしたローズの上でエリック・ゲイルの訥々とした激渋ギターが鳴ると胸がキュンとするのはあの時代を知っているからなのか、普遍的なものなのか?
 何はともあれ、とても緩やかで幸せな音。
 超名盤だと思うのだけどね。


※これはちょっとレアな映像・・・

posted by H.A.

【Disc Review】“Diamond Life” (1984) Sade

“Diamond Life” (1984) Sade
Sade Adu (voice)
Paul S. Denman (Bass) Dave Early, Paul Cooke (Drums) Andrew Hale (Keyboards) Dave Early, Martin Ditcham (Percussion) Stuart Matthewman (Saxophone, Guitar) Gordon Matthewman, Terry Bailey (Trumpet)

Diamond Life
Sade
Epic
2013-07-23
シャーデー

 懐かしいついでにこのアルバム。
 当時のイギリスの世相がどうだったかはわかりませんが、パンクのJamがオシャレなStyle Councilに変わっていったり、オシャレなフュージョンShakatakが流行ったりで、好況に向かっていたのかな?
 日本はバブルの入り口。
 ユーミン、山下達郎などのゴージャス系もさることながら、ちょっとマニアな男子の間ではこの手のちょっとオシャレで、ちょっと妖しげな雰囲気な音楽が流行っていたような。
 カセットテープにダビングして、カーステレオで。
 さて、Eryka Baduより10年以上前。
 近い音だったかな?と思いながらホントに久々に聞いてみました。
 Jazzyな質感、夜っぽい雰囲気、エキゾティシズムは通じますが、全体の感じは全く別物ですね。
 ちょっとオシャレで妖しげ、シャーマニックな感じも・・・と記憶していましたが、聞き直してみるとものすごくオシャレでポップ。
 でもSade Aduさんのスモーキーでディープなボイス、ゆったりとした立ち振る舞いは、Erykaさん同様、カリスマの雰囲気十分。
 自然に体が揺れる柔らかい軽めのグルーブ。
 シンプルだけど、かといって退屈なリズムでは無く、キツすぎず緩すぎないほどよい自然なノリ。
 ShakatakやIncognitoなどにも共通する英国系Funkのカッコよさ。
 あの時代の懐かしい音と言えばそうなのかもしれませんが、クールなグルーブ、哀感の強いメロディ、儚げなボイスがカッコいいことには変わりなし。
 今の若い人にはどう聞こえるんだろう???
 私は思い入れ先入観抜きで今の耳で聞いても、ものすごくカッコいいと思うのですが・・・

※Sade Aduさん、2:50ぐらいからお約束で突然踊り出す場面がとてもカッコいい。

posted by H.A.
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