吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

2015年03月

【Disc Review】“The New Tony Williams Life Time” (1975) Tony Williams

“The New Tony Williams Life Time” (1975) Tony Williams
Tony Williams(drums)
Tony Newton (bass) Alan Pasqua (piano) Allan Holdsworth(guitar)

Believe It
Tony Williams
Columbia Europe
2004-05-25





 トニーウイリアムス。
 60年代マイルスデイビスクインテットをささえた屈指の名ドラマーが、70年代に進めていたフュージョンバンドがニューライフタイムだ。
 ニューと言う位だからもちろんライフタイムがその前身バンド。
 こちらの方はハンコックのヘッドハンターズやチックコリアのリターン・トゥ・フォーエバー、ウェザーリポート、マハビィシュヌオーケストラ、と共にマイルス直系のフュージョン黎明期のバンドとして、時々、とりだたされているので、それなりに有名だが、ニューとなってからは、ギターにあのアランホールズワースを迎えて、ハードロックのヘヴィネスとは違う斬新なサウンドを創っている。
 プログレジャズフュージョンの元祖と言いかえれるかもしれない。
 トニー自身のドラムも60年代の正確かつシャープなイメージに加え、太くてたくましくなったように思える。
 VSOPでの凄まじいドラミングはライフタイムやニューライフタイムでの経験があったからこそ成し得たかもしれないと思えてくる。



posted by M.A.

【Disc Review】“Art Of The Invisible” (2001) Adam Rogers

“Art Of The Invisible” (2001) Adam Rogers
Adam Rogers (guitar)
Edward Simon (piano) Scott Colley (bass) Clarencr Penn (drum)

The Invisible
Criss Cross Jazz
2009-01-01
アダム ロジャース





 NewYorkのコンテンポラリーギタリスト。
 もともとロックや尖がった系の音楽をやっていたとのことですが、ここでは若手のオールスターを引き連れて王道のモダン~コンテンポラリージャズ。
 冒頭曲がスタンダードですが他はオリジナル。
 ディストーション、チョーキング等々何でもありの世代だと思いますが、このアルバムではあくまでクリーントーン、チョーキングも使わずジャズギタリスト。
 私のお気に入りはスピード感。
 弾きだすと止まりそうにないような超高速フレーズを連発。速く弾ければいい訳では無いのでしょうが、独特のスピード感、加速感が心地よくて新しい感じ。
 複雑でメカニカルなオリジナル曲は好みが分かれるところかもしれませんが、これだけ演奏力のあるメンバーが揃うとそれでも心地よく聞けてしまいます。
 今後、ものすごくカッコいいアルバムを作ってくれそうな予感。
 ずっーと期待しているアーティストの一人。 



posted by H.A.

【Disc Review】“Braggtown” (2006) Branford Marsalis

“Braggtown” (2006) Branford Marsalis
Branford Marsalis (tenor and soprano saxophones)
Joey Calderazzo (piano) Eric Revis (bass) Jeff Tain Watts (drums)

Braggtown
Branford Marsalis
Marsalis Music
2006-09-12
ブランフォード マルサリス



 大御所、Branford Marsalis。
 弟さんのバンド時代、Stingバンド時代からよく接してきましたが、私にとっては思い出したように後追いでアルバムを聞き、やっぱりカッコいいや、と再確認する位置付け?のミュージシャン。
 このアルバムもそんな聞き方でしたが、二曲目の”Hope”に久々にぶっ飛びました。
 最初から最後までルバートのバラード。
 ソプラノサックスまたはピアノが、激甘のメロディを奏でながら漂うようなペースを作り、ベース、ドラムは定型リズムを刻まず、漂う土台の設定と強烈なアクセントをつけるのみ。
 結果、浮遊するような美しい音空間。
 伸びたり縮んだり、浮かんだり沈んだり。
 静かなスタートから、悲壮感が漂う激烈なサックスソロまで。
 裏に流れる終始美しいメロディとコード進行。Joey Calderazzoの曲のようで、なるほど、ヨーロッパ・イタリアっぽさも。
 ドラマチック、10分を超える長尺が長く感じられません。
 美しくも激しく、とてつもなく悲しい映画を見た気分。
 この人、Keith Jarrettのアメリカンカルテットのファンなのかな?昔からアルバムに一曲ぐらい、Keithの曲そのものを含めてこんな演奏が入ります。
 といったことでやめられません。
 私にとってはそんなアーティストの一人。


※こちらはピアノとのDuo。


posted by H.A.

【Disc Review】“Conviction” (2013) Kendrick Scott 's Oracle

“Conviction”(2013)Kendrick Scott's Oracle
Kendrick Scott (drum)
John Ellis (sax) Taylor Eigsti (piano) Mike Moreno (guitar) Joe Sanders (bass)  Alan Hampton (vocal)

Conviction
Kendrick -Oracle- Scott
Concord Records
2013-03-26
ケンドリック スコット オラクル

 人気ドラマーのバンドの近年作。
 モダンからコンテンポラリー系まで引っ張りだこのドラマーですが、これは近年のニューヨーク系コンテンポラリージャズの香りが満載のアルバム。
 浮遊感系というか、クール系というか。
 Robert Glasper辺りが代表選手なのであろうあの質感。
 ロック、ソウル、ポップの香りを漂わせながらも、全体の雰囲気はジャズ。
 リーダーのドラムが大きくフィーチャーされるわけでもメンバーの強烈なインプロビゼーションがあるわけではなく、あくまでバンドで音を作っているイメージ。
 Mike Morenoのギターが入ると全体が上品に華やぎます。
 ド派手に弾きまくるわけではありませんが、彼特有のロック色が強いようなそうでもないような、不思議な質感。
 あくまで綺麗な音色、スペーシーな音色で、浮遊感の塊のような音使い。
 サックスも今流行りの浮遊感系。結構吹くタイプだと思うのだけど、なぜか質感はクール。
 Taylor Eigstiはキッチリ弾くタイプ。
 この人もサポートメンバーで聞く機会が多いのですが、いつも只者では無い感が漂っています。
 いずれにしてもいいバンド、数曲のポップテイストの強いボーカル曲は好みが分かれるところかも知れませんが、ノリが良くて、浮遊感があって、重々しくなくて、明るい、いかにも現代的都会的なジャズアルバム。



posted by H.A.

【Disc Review】“Promise” (2007) Omar Sosa

“Promise” (2007) Omar Sosa
Omar Sosa (piano)
Julio Barreto (drum) Childo Tomas (bass) Mola Sylla (vocal) Paolo Fresu (trumpet) Leandro Saint-Hill (flute)
 
Promise
Omar Sosa
Skip
2013-10-14
オーマ ソーサ



 キューバ出身のピアニスト、アフリカっぽい、あるいはキューバっぽいジャズフュージョン、ライブ録音。
 何故かはうまく説明できないけどもお気に入りの、私にとっては不思議な位置付けのピアニスト。
 近作では静的なヨーロッパっぽい感じの音楽~ピアノが多いのかな?
 この辺りではアフロ・キューバン色全開。
 リーダーもさることながらドラムとベースがカッコいい。
 ドラムは同郷のゴンザロ・ルバルカバのバンドの人のようで、さもありなん。
 ベースはモザンビークの人のようで、リチャード・ボナっぽくも。何かしらノリが普通のジャズ、ロックの人とは違います。
 フロントにはイタリア人の上品なトランぺット、キューバ人のフルートが加わる編成。
 リーダーはどんな演奏でもできるんだろうけども、ここでは少しだけエネルギーを解放。
 とはいえ、激しくガンガン弾くわけではなく、あくまでクールな質感。
 結果、グルーブは強いのだけども、ノリと気合いで押しまくる音ではなく、どこかしら影があり、適度な妖しさ、さらに洗練された上品な音。
 楽曲はアフリカ系言語でのエスニックな感じのボーカル曲、ピアノとトランペットのデュオでの美しいバラード、激しいリズムのジャズ・フュージョン、ラテン・フュージョン等々さまざまなテイスト。
 いろんなモノがいい意味で混ぜこぜになった音、バンド。
 でも決してわかりにくくも抽象的でもない。
 いい感じの文字通りのフュージョン音楽。



posted by H.A.
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