吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

2014年10月

【Disc Review】"Seven Days of Fallin" (2003) E.S.T.

"Seven Days of Fallin" (2003) Esbjorn Svenson Trio
Esbjörn Svensson (piano)
Dan Berglund (double bass) Magnus Öström (drums)

Seven Days of Falling
Esbjorn Svensson Trio
Act Music + Vision
2013-03-01
エスビョルン スベンソン




 2004年の夏、何となく出向いたCDショップにて、「何か面白い音楽ない?」と新譜あさり。
 若い店員から「これいいよ」と渡されたのが、"Seven Days of Fallin"。
 「スウェーデン人?何それ?ジャズなの?」
 「ジャズだよ。」
 「ふむ。んじゃあ折角なので。」
 ってな軽い感じで何の気なしに入手したCD。
 一曲目、「なんやこれ?」と思っていたのはわずか数分の間、衝撃は二曲目。
 静かに重く、しかし色鮮やかに耳にしみ込んできたことを今も鮮明に覚えています。
 夢の中で何の脈略もなく場面が切り替わるように、突然に、しかし自然にピアノ、ベース、ブラシが荘厳に鳴り始めました。
 音の間合い、距離の取り方が絶妙、生楽器と電子ツールをうまく融合させることで一つにまとめた上げた抜群にキレイな演奏です。
 その時の感銘をいだきつつ、面白い音楽を探しています。




posted by N.A.




【Disc Review】“Mostly Coltrane” (2008) Steve Kuhn

“Mostly Coltrane” (2008) Steve Kuhn
Steve Kuhn (piano)
Joe Lovano (tenor saxophone, tarogato) David Finck (double-bass) Joey Baron (drums)

Mostly Coltrane
Steve Kuhn
Ecm Records
2009-07-07
スティーブ・キューン

 ECMならではのクールなコルトレーン曲集。
 深刻で暗めかと思いきや、意外にカラッとした味わい。
 むしろ明るい。
 激しさよりもクールネス。
 ほどよい緊張感、ほどよいスリル。
 ピアノは相変わらずの美しさ。
 Steve Kuhn、Joe Lovanoともに落ち着いてきているのでちょうどいいバランス。
 大人な音。
 かつてのテンションでやると凄まじいアルバムになったんだろうなあ。
 でも、今の時代、このくらいがちょうどいいのかな・・・?

 気まぐれにはじめたSteve Kuhnシリーズ、とりあえずこれにて完。




posted by H.A.

【Disc Review】“Promises Kept” (2002) Steve Kuhn

“Promises Kept” (2002) Steve Kuhn
Steve Kuhn (piano)
David Finck (bass) String Ensemble


Promises Kept
Steve Kuhn
Ecm Import
2004-04-27
スティーブ キューン




 かつてのオリジナル曲を豪華なストリングスをバックにして。
 ミュージシャン冥利に尽きるのでしょう。
 少しピアノのテンションは落ちてきたかな?
 得意だった不協和音や、スケールアウトもほぼ聞かれず。
 が、タメというか、引きずるような節回しはそのまま。
 もともと鋭すぎる人だっただけに、いい感じの落ち着き具合と言えばその通り。
 心地よくリラックスして聞きましょう。




posted by H.A.

【Disc Review】“Remembering Tomorrow” (1995) Steve Kuhn

“Remembering Tomorrow” (1995) Steve Kuhn
Steve Kuhn (piano)
David Finck (bass) Joey Baron (drums)

Remembering Tomorrow
Steve Kuhn
Ecm Import

スティーブ キューン




 久々のECMレーベル復帰?作。
 オリジナル曲のカバーが中心。
 かつてのような攻撃性は薄れてきたかな?
 落ち着いた音。
 枯れたといえばそうなのかもしれないけども、この人の場合はそのくらいがいい加減かも。
 美しさは相変わらず。
 緊張感が薄れた分、誰にでも受け入れてもらえそう。
 美しく、少しだけ怪しいピアノトリオの佳作。




posted by H.A.

【Disc Review】“Playground” (1979) Steve Kuhn Sheila Jordan Band

“Playground” (1979) Steve Kuhn
Steve Kuhn (piano) Sheila Jordan (voice)
Harvie Swartz (bass) Bob Moses (drums) Life's Backward Glances (Spkg)

スティーブ キューン
※Motility、Ecstacyと3枚セットでどうぞ。すごいセット。

 前作“Motility”(1977)からサックスが抜け、妖しさ満点の女性ボーカルがイン。
 さらにクリエイティブな音になるか?と思いきや、意外にジャズっぽい。
 リーダーのピアノは相変わらずの引きずるような節回しですが、少し妖しさが薄れたイメージ。
 妖し気なボーカルと好バランス。
 強烈なドラマチックさは前作同様。
 前作よりもテンションは落ちたのかもしれませんが、その分オーソドックスで聞き易い印象。
 その分凄味は薄れたものの、こちらもいい感じのコンテンポラリージャズです。





posted by H.A.

【Disc Review】“Motility” (1977) Steve Kuhn and Ecstasy

“Motility” (1977) Steve Kuhn
Steve Kuhn (piano)
Steve Slagle (soprano and alto saxophone, flute) Harvie Swartz (bass) Michael Smith (drums)

Life's Backward Glances (Spkg)
Steve Kuhn
ECM スティーブ キューン
2009-01-13
 
※原盤は廃盤のようです。1970年代作品3枚セットでどうぞ。ジャケットもよかったのに・・・

 これはカッコいい。
 コンテンポラリージャズの典型その1。
 モダンジャズとは遠いし、フュージョンと呼ぶには柔らか過ぎます。
 ヨーロッパっぽい音なのでヨーロピアンフュージョンと呼ぶのも何か違いそうだし、おまけにリーダーはアメリカ人。
 カテゴライズは難しそうです。
 美しくエキサイティングな音楽。
 難しくも複雑でもありません。
 アップテンポでは強烈な疾走感。
 バラードではピアノの独特のタメでルバートっぽくなり、ドラマチック。
 ときおり飛び出す得意の不協和音、スケールアウトが不思議感を醸し出します。
 曲はメロディアスな美曲揃い。
 サックス、フルートのスペースは大きく、素晴らしい演奏だけど、あくまで全体の中に溶け込み、ピアノを中心としたバンドの全体音が響きます。
 後半は少しポップになりフュージョンっぽくなってきますが、それら含めて新しい質感の音楽、凄いバンドだったように思います。
 美しい森のような音楽です。




posted by H.A.

【Disc Review】“ECSTASY” (1974) Steve Kuhn

“ECSTASY” (1974) Steve Kuhn
Steve Kuhn (piano)

エクスタシー
スティーヴ キューン






 ベテランピアニストSteve Kuhnの若かりし日のピアノソロ。
 結構とんがっています。
 緊張感の塊のような音。
 でも美しい音楽。
 メロディアスな曲、スローテンポでは独特のタメを効かせた漂うようなフレーズ、早い展開では強烈な疾走感。
 要所で響く不協和音、スケールからずれた音、落ち着いたと思ったらまた崩れていく不思議な展開。
 Keith Jarrettのソロと比べて美しさは同等としても、こちらは冷たく鋭利な氷のような美しさ。
 緊張感はそれ以上。
 冷たく、怪しく、美しい音楽。
 これぞSomething Strange, but Comfortable.


posted by H.A.

【Disc Review】“Trance” (1974) Steve Kuhn

“Trance” (1974) Steve Kuhn
Steve Kuhn (piano, electric piano)
Steve Swallow (electric bass) Jack DeJohnette (drums) Sue Evans (percussion)

スティーブ キューン

 キラキラしたピアノ。
 派手なフレージング。
 怪しいメロディ。
 強烈な疾走感。
 ドラマチックな構成。
 時折現れる4ビートがクール。
 やっぱりSteve Kuhnはカッコいいや。




posted by H.A.

【Cinema Paradiso】『気狂いピエロの決闘』 (2010)

『気狂いピエロの決闘 (2010)


気狂いピエロの決闘 [DVD]
カルロス・アレセス
アメイジングD.C.
2013-03-06



 2010年作品。アレックス・デ・ラ・イグレシア監督。
 伝統映画と現代映画の混合。
 舞台はスペイン。
 物語は悲しみに溢れている。
 暴力的な映画だけれども、芸術的かつ狂気の渦に巻き込まれる。
 一人の美しい女性を巡る二人のピエロの憂いが魂によって延々、闘い合う。
 過激なシーンが多いが、映像感覚は優れているので観ていて気持ちが良い。
 ポップなテイストとヒューマニズムがサーカスという閉ざされた世界で爆発していた。
 個々のキャラクターもたっていて、カット割りもテンポの素晴らしい。
 いろんな意味で裏切られる映画。
 親と子。男と女。
 人間の欲望の底を掬い上げるちからをこの映画から見つけることができるのではないだろうか。
 水で薄めたような映画が量産されている現在。
 狂気がテレビのニュースから流れてくる現在。
 敢えて、映画の狂気の中に世界を見出しても良いのではないだろうか。


 

posted by N.N.

【Disc Review】”Spark of Life” (2014) Marcin Wasilewski

"Spark of Life” (2014) Marcin Wasilewski
Marcin Wasilewski (piano)
Slawomir Kurkiewicz(bass) Michal Miskiewicz(drums) Joakim Milder(tenor saxophone)

Spark of Life
Marcin Wasilewski Trio
Ecm Records
2014-10-07
マルチン ボシレフスキ

 他の音楽家と同じピアノ、同じコードを使っているのに、情緒的、感情的な個性、言い換えれば強烈なアイデンティティを持つポーランドの若手ピアニスト。
 初めて聞いた時、あまりの音の深さに引き込まれました。
 日本語で翻訳が難しいアイデンティティ、それを強く感じる事が出来る作品です。
 今回はミニマル的な要素が少なく、我々の世代が求める構成ではありませんが、深海に引き込まれるドップリ嵌まってみるのも如何でしょうか。
 "Message in the bottle" といったstingの曲もカバーしており、多くの人に馴染みやすく作られており、ライトに楽しめる部分もあります。
 2014年のおすすめな、新譜の一枚です。



posted by N.A.
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