“Komeda”(2011)Leszek Mozdzer
Leszek Mozdzer(Piano)
今最も最も凄いと思われるピアニストの一人、ポーランドのLeszek Mozdzer(レシェック_モジジェル、たぶん)のピアノソロ。
ベースのLars Danielssonとの共演は多く、ドイツのACTレーベルなどからたくさんのアルバムが発表されています。
が、日本では取り上げられる機会も少なく、知名度はいま一つ?
だけども、この人のピアノ、恐ろしいぐらいにうまく、たぶんの過去から現在までのトップレベル、しかも個性的。
まずはピアノのタッチと音色。これほどまでに鋭いタッチ、キレイな音色は稀有でしょう。
粒立ちがよく、個々の音が明確で硬質、きらめくようなクールな音。
まさに氷のナイフのような音。それでいて抑揚感もしっかり。
次にリズム。
クラシックっぽさも強いのだけども、アップテンポでは凄まじい疾走感、スローテンポではタメが効果的で、ベタつかない哀感が漂う。
さらにフレージング。
これもクラシックの色合いが強く、硬質な音で美しいフレーズをグルーブ感、スピード感、抑揚のあるリズムで紡いでいきます。
時折出てくる高音での超高速フレーズ、消え入るような音使いも特徴的。
この盤でも、全体の質感はいかにも東欧的で、ほの暗く、ちょっぴり怪しげ、あくまでクール。
アップテンポでもスローテンポでも常にスリリングだけども、決して汗は出てこない。
クラシックの色が強そうだけど質感はJazz、でも、昔ながらのJazzの香りは無く、Keith JarrettやChick Coreaなどのベテランスタイリスト達とも全く異なる、新しい感覚の音楽が出来上がっているように思います。
このアルバム、全編ピアノソロでもあり、彼の凄まじいピアノを堪能できますが、客演している多くのアルバムもグッド。
どんな曲でもこの人が入るとピリッとした緊張感とスピード感があふれ、かつクールな名演になってしまう、かな?
posted by H.A.
Leszek Mozdzer(Piano)
ACT Music
2011-06-24
レシェック モジジェル
レシェック モジジェル
今最も最も凄いと思われるピアニストの一人、ポーランドのLeszek Mozdzer(レシェック_モジジェル、たぶん)のピアノソロ。
ベースのLars Danielssonとの共演は多く、ドイツのACTレーベルなどからたくさんのアルバムが発表されています。
が、日本では取り上げられる機会も少なく、知名度はいま一つ?
だけども、この人のピアノ、恐ろしいぐらいにうまく、たぶんの過去から現在までのトップレベル、しかも個性的。
まずはピアノのタッチと音色。これほどまでに鋭いタッチ、キレイな音色は稀有でしょう。
粒立ちがよく、個々の音が明確で硬質、きらめくようなクールな音。
まさに氷のナイフのような音。それでいて抑揚感もしっかり。
次にリズム。
クラシックっぽさも強いのだけども、アップテンポでは凄まじい疾走感、スローテンポではタメが効果的で、ベタつかない哀感が漂う。
さらにフレージング。
これもクラシックの色合いが強く、硬質な音で美しいフレーズをグルーブ感、スピード感、抑揚のあるリズムで紡いでいきます。
時折出てくる高音での超高速フレーズ、消え入るような音使いも特徴的。
この盤でも、全体の質感はいかにも東欧的で、ほの暗く、ちょっぴり怪しげ、あくまでクール。
アップテンポでもスローテンポでも常にスリリングだけども、決して汗は出てこない。
クラシックの色が強そうだけど質感はJazz、でも、昔ながらのJazzの香りは無く、Keith JarrettやChick Coreaなどのベテランスタイリスト達とも全く異なる、新しい感覚の音楽が出来上がっているように思います。
このアルバム、全編ピアノソロでもあり、彼の凄まじいピアノを堪能できますが、客演している多くのアルバムもグッド。
どんな曲でもこの人が入るとピリッとした緊張感とスピード感があふれ、かつクールな名演になってしまう、かな?