“Vignettes” (2007) Marilyn Crispell
Marilyn Crispell(Piano)
マリリン クリスペル
かつては激しい系のフリージャズを中心に演奏していた彼女。
ところが近年、ECMレーベルに転身してから一転、バラード主体の美しいピアノを聴かせてくれます。
このアルバムは彼女のピアノソロによるバラード集。
タイトルVignettes(挿絵)、ジャケットのポートレートさながらに、モノクローム~淡い色合いの絵画的、映像的な音の流れ。
漂うようなゆったりとしたテンポの中、もの悲しげなメロディが次々と現れては消え、現れては消えていきます。
崩れそうで崩れない、危ういような、はかないような、しかし美しい音楽。
ECMレーベル特有のエコーをたっぷり効かせた録音も手伝い、静謐で大きな空間の中にピアノの美しい音が漂います。
全体の質感はフリージャズ的なのですが、メロディアスな曲が中心。
数曲抽象的、散文的な曲もありますが、陰鬱さ、うるささはありません。
Keith Jarrettなどのソロピアノが好きな人はもちろん、Bill Evansやヨーロッパ系ピアノあたりが好きな人にも是非。
同時期のピアノトリオ版“Amaryllis”(2001)、“Storyteller”(2004)の同質で心地よいバラード演奏が詰まっています。
気まぐれで入ったCaféで、もしもこんな音楽が流れていたら、一気にその店のファンになってしまうなあ。
posted by H.A.
Marilyn Crispell(Piano)
マリリン クリスペル
かつては激しい系のフリージャズを中心に演奏していた彼女。
ところが近年、ECMレーベルに転身してから一転、バラード主体の美しいピアノを聴かせてくれます。
このアルバムは彼女のピアノソロによるバラード集。
タイトルVignettes(挿絵)、ジャケットのポートレートさながらに、モノクローム~淡い色合いの絵画的、映像的な音の流れ。
漂うようなゆったりとしたテンポの中、もの悲しげなメロディが次々と現れては消え、現れては消えていきます。
崩れそうで崩れない、危ういような、はかないような、しかし美しい音楽。
ECMレーベル特有のエコーをたっぷり効かせた録音も手伝い、静謐で大きな空間の中にピアノの美しい音が漂います。
全体の質感はフリージャズ的なのですが、メロディアスな曲が中心。
数曲抽象的、散文的な曲もありますが、陰鬱さ、うるささはありません。
Keith Jarrettなどのソロピアノが好きな人はもちろん、Bill Evansやヨーロッパ系ピアノあたりが好きな人にも是非。
同時期のピアノトリオ版“Amaryllis”(2001)、“Storyteller”(2004)の同質で心地よいバラード演奏が詰まっています。
気まぐれで入ったCaféで、もしもこんな音楽が流れていたら、一気にその店のファンになってしまうなあ。