吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

【Disc Review】“Stride Right” (1966) Johnny Hodges

“Stride Right” (1966) Johnny Hodges
Johnny Hodges (alto sax)
Earl Hines (piano) Kenny Burrell (guitar) Richard Davis (bass) Joe Marshall (drum)
 
ジョニー ホッジス

 珍しくどジャズ。
 体の力が抜けていくような音楽、もちろんリラックスの意味。
 何のことは無い1950-60年代のノスタルジックなジャズなんだけども、なんとも素敵な音。特にバラード、スローブルースが絶品。
 Johnny Hodgesはむしろ抑え気味。Earl Hinesが主役なのかな?コロコロと転がるようなピアノ。Red Garlandの時代を少し巻き戻したような感じ。
 ちょっと長めの小粋なピアノソロが終わると、とろけるような音でさらに小粋なJohnny Hodgesのアルト。短いけどカッコいいソロ。思い出したようにKenny Burrellのこれまた短いけどもツボにはまったソロ。ソロのオーダーは様々ですが、ずっとそんな感じ。
 粋な音の塊。
 コテコテしたブルーノート系よりも薄味で、それがいい感じ。
 全体の音が薄いので逆に各人の音が生きる。
 強烈な音、緊張感の強い音、小難しい系の音もいいですが、たまにはこんなのがないとね。
 夏が終わって落ちついてきた昨今に合う音、かな?



posted by H.A.

【Disc Review】“Folies Douces” (1995) Ivan Paduar

“Folies Douces” (1995) Ivan Paduart
Ivan Paduart (piano)
Richard Galliano (bandoneon,accordion) Philippe Aerts (bass) Bruno Castellucci (drums) Chris Joris (percussions) Patrick Deltenre (guitar)
 
Folies Douces
Ivan Paduart
Igloo Records
2015-10-02
イヴァン パドゥア 





 ベルギーのピアニストIvan Paduart、Richard Gallianoをゲストに迎えた小洒落たジャズ。
 20年前の録音、近年の再発のようですが、決して古い音ではありません。もちろんヨーロッパテイストなのだけども、第一印象はフレンチ。明るくてオシャレ、ちょっとだけ哀愁感、そして郷愁感。
 冒頭曲の大御所Richard Gallianoの印象が強いのでしょうかね。
 彼が前面に出ると音楽が動き出すというか、加速度が増すというか。何やってもカッコいい人なのですが、私的な好みは、この手のノリのあるジャズの演奏。
 ノリのいいタイム感とちょっとタメたかと思えば、突然走り出す音の置き方、うねりがなんともいい感じ。バラード系だとそのうねりが何とも言えない郷愁感を醸し出し、またドラマチック。
 リーダーは正統派Bill Evans系。
 強烈さやこれ見よがしな派手さはないのだけども、微妙にタメが効いた音使いが繊細な感でいい感じ。しっとりとしているけども前向き系のヨーロッパジャズの王道の音。内省的、耽美的系だとは思いますが、南欧の人らしく暗くはならない。ジメッとするのではなくカラッとした質感。
 ピアノトリオでの演奏もありますが、ゲストが入っている曲に比べると、急に音楽が落ち着いて、安定的で美しいピアノミュージック。
 バラードでは後ろ髪を引かれるような音の置き方。ゆったりとしたワルツなどが一番合いそう。でも、単に美しいだけでなく、ミディアムテンポ~アップの曲では、ノリが良くて手数が多い系のドラムが攻撃的で、ぐんぐん前へ進む。
 数曲だけ参加しているギタリストPatrick Deltenreも今風のGeorge Bensonといった感じでもの凄くカッコいい。もっと入っていればよかったのですが惜しい・・・
 圧倒的な曲こそありませんが、佳曲揃い、美曲揃い。どの曲も演奏力が相まってドラマチックでカッコいい。
 という事で、一曲一曲、音の表情が変わり、諸々のテイストの音が楽しめる、明るくて前向き系ヨーロッパジャズ、そのショーケースのような素敵なアルバム。



posted by H.A.

【Disc Review】“Agora” (1977) Paulinho Da Costa

“Agora” (1977) Paulinho Da Costa
Paulinho Da Costa (Percussion)
Octavio Bailly Jr (Bass) Lee Ritenour (Guitar) Greg Phillinganes (Piano) Claudio Slon (Drums, Synthesizer) Larry Williams (Saxophone, Flute) Frank Rosolino, Mike Julian (Trombone) Gene Goe, Steve Huffsteter (Trumpet, Flugelhorn)

Agora
Paulinho Da Costa
Ojc
1991-07-01
パウリーニョ ダ コスタ


 やっと涼しげになってきたので、それに合いそうな音はないかと引っ張り出してきたブラジル?のパーカッショニストのラテンフュージョン。
 さすがに時代を感じる音ではあるのですが、素朴でのどか、いい感じ。
 フュージョンといってもロックテイストは薄く、あくまでブラジル的で柔らかい感じ。
 この時代のフュージョン、一歩間違うとダサく聞こえてしまうことなきしも非ず、ですが、このアルバムはカッコいい。
 たぶんリーダー含めたリズム隊がいいんだろうなあ。
 アメリカ的になり過ぎずあくまでブラジル的。サンバも都会的では無くあくまで土着的、アコースティックな感じ。ブラジル人でなければ出せない味なのかな?
 ベースの強烈なグルーブがカッコいいし、パーカッションも当然ながらいい感じ。時折り入る各人のソロもカッコいい。ものすごく上手い人たち。あのLee Ritenourのギターもいかにもな音使いですが、ここではあくまでクリーントーン。ホーンはそこそこゴージャスですが過剰な感じはしないし、いい感じのバランス。
 この手のアルバム、たくさんありそうで、ジャズっぽ過ぎたり、アメリカンフュージョンっぽ過ぎたり、ちょっとリズムやアレンジがキツかったり・・・これはいいパランスの「ブラジリアン」フュージョン。
 こりゃ気持ちいいや。
 涼しくなりかけたこの季節にピッタリ・・・かな・・・



posted by H.A.

【Disc Review】“Copacabana” (1979) Sarah Vaughan

“Copacabana” (1979) Sarah Vaughan
Sarah Vaughan (vocals)
Hélio Delmiro (guitar) Andy Simpkins (bass) Wilson DasNeves (drums) Grady Tate (drums) and others
 
Copacabana
Sarah Vaughan
Complete Records
1995-06-05
サラ・ヴォーン





 サラ・ヴォーンのブラジル音楽。
 何枚か出ており、どれもいいのですが、これが一番お気に入り。
 ン十年前、ロック、ソウルファンだった若い時、何の気に無しに初めて聞いて、これは凄いと思ったアルバム。考えてみれば、なんでこれを買ったんだろう?それすら覚えてませんが、特にA面は頭にこびりついています。
 まあ歌がとにかく凄い。
 抑揚というか表現力というか、ドスの利いた低音から、微妙に裏返ったような高音まで、大きな変化がスムースに繋がっているというか。さらに強烈なビブラートの安定感とその微妙な抑揚のカッコよさとか。大きな波やら優しい波やらが次々と押し寄せては弾いていくというか・・・
 まあここまで来ると間違いなく芸術です。神々しいという形容詞が決して大げさではないボーカル。
 選曲、アレンジ、演奏ともにこれまた絶品。
 どこまで作り込んだのかはよくわかりませんが、音が厚くなったり、薄くなったり、大きくなったり、小さくなったり、早くなったり、遅くなったり、変幻自在。一歩間違うとポップス色が強くなり過ぎるコーラスがいいバランスで配置され、小さめ音のパーカッションがいい隠し味だったり、少々音量大きめのエレキギターがジャズ風味を含めてものすごくカッコよくて、いい感じの清涼剤になっていたり。さらに全編に常にゆったりとしたグルーブが流れ・・・
 こんなカッコいい音は滅多にないなあ。
 普通のボッサやブラジル音楽と比べると、少し重いというか暑苦しいというか、ちょっと癖のある音なのかもしれません。
 ボッサのボーカルはウイスパー系でなきゃね、と思っているタチですが、ここまでくれば文句なし、というか、好みのブラジル音楽、最右翼の一枚。
 歌の重さとギターの清涼感、初夏や盛夏というより、晩夏の夕暮れ時にピッタリの音。



posted by H.A.

【Disc Review】“Wave Upon Wave” (2014) Jonathan Kreisberg

“Wave Upon Wave” (2014) Jonathan Kreisberg
Jonathan Kreisberg (guitar)
Will Vinson (sax) Kevin Hays (piano) Rick Rosato (bass) Colin Stranahan (drums)
 
Wave Upon Wave
Jonathan Kreisberg
New for Now Music
2014-11-11
ジョナサン クライスバーグ




 ニューヨーク系のコンテンポラリーギタリストの最新作。
 この人、いろんなテイストのアルバムが出ていますが、このアルバムではいかにもなニューヨーク系コンテンポラリージャズ。
 気合入ってます系。
 サックス入り、ギター中心のコンテンポラリージャズと言えば、Kurt Rosenwinkel辺りが親分なのでしょうか。
 他にもGilad Hekselman、Adam Rogers、Lage Lund、さらにはPat Metheny御大まで最近はサックス入りフォーマット。
 流行なんでしょね。
 さて、この人、上記の強者達の中ではオーソドックス。
 この人とLage Lundが一番ジャズギタリストっぽいというか、落ち着いているというか。
 もちろんフレーズは今風だし、エフェクターも少々。
 かつてのジャズギタリストとは雰囲気は全く違うのだけども、何となく安心して聞ける。
 音の選び方が素直なのでしょうかねえ。
 曲もこの界隈で流行の?ごっつくて複雑怪奇な感じは少しだけ。
 まあ、最近の若手らしく不思議系ではありますが、基本的にはわかりやすい。
 さて、それらを退屈ととらえるか、ほどほどで聞き易くて心地よいととらえるか?私的には後者。
 普通に聞くにはこのくらいがちょうどいいくらい。
 もちろんリズム隊はビシバシ、ガンガンのエキサイティングな最近のニューヨーク系の演奏。
 特にドラマーがカッコいい。
 攻撃しまくり。
 サックスも音数多めで、これまた攻めまくり。
 リーダーのギターもいつになく熱い。
 近年、クール系の若手が多い中、どちらかというと熱い系。
 但し、熱すぎて聞いていて疲れないぐらいに。
 このくらいの演奏のバランスで、甘めの美曲をやってくれると一番お気に入りの音になるんだろうなあ。
 でもニューヨーク系のコンテンポラリージャズって、甘い曲はあまりやらないのよねえ・・・
 その手の曲は若者の間では流行っていないんでしょうね。



posted by H.A.

【Disc Review】“Big 3” (1975) Milt Jackson, Joe Pass, Ray Brown

“Big 3” (1975) Milt Jackson, Joe Pass, Ray Brown
Milt Jackson (vibraphone) Joe Pass (guitar) Ray Brown (bass)
  
The Big 3
Universal Music LLC
2009-02-25
ミルト ジャクソン
ジョー パス




 和らいではきましたが、やはり暑いので涼しげな音、Joe Passシリーズ。
 こちらは大御所御三方による余裕の演奏。
 ビブラフォンとクリーントーンのギターの組み合わせであれば涼しくならないわけがない。
 ドラムもピアノもいないだけに音が薄くて、それが心地いい。
 ちょっとした空間にビブラフォンのリバーブのかかった音だけが残っていたり、何とも涼しげ。
 主役はMilt Jacksonなのでしょう。いつも通りの元気いっぱいのインプロ。
 これがピアノだったら熱く(暑く)なるのかもしれませんが、ビブラフォンの冷たげな鉄の響きがいい感じ。
 得意のブルースも結構入ってますが、この編成だとこれまた涼しげ。
 もちろんJoe Passはいつも通りのクールネス。涼しげな音で涼しげなフレージング。
 この人のブルースも涼しげでいいですねえ。
 大御大Ray Brownも控えめながら好サポート。
 ちょっとアップになるとカッコいいノリ、どんなコード進行でもカッコいいソロの人だけに、もっとフィーチャーされてもいいのにね。
 といったところで、全体を通じて、大人で落ちついた穏やかな音。
 いっそのことバラードアルバムにしてしまえばもっと涼しいんだろうけども、まあ贅沢は言えませんね。



posted by H.A.

【Disc Review】”Covered” (2015) Robert Glasper

”Covered” (2015) Robert Glasper
Robert Glasper (piano)
Vicente Archer (bass) Damion Reid (bass)

Covered
Robert Glasper
Blue Note Records
2015-06-16
ロバート グラスパー

 いまや大御所、若手筆頭株Robert Glasper、ピアノトリオでの最新盤。
 出てきたときから何となく新しいなあと思っていましたが、一つの形が確立したのかな?
 PopよりのBlack Radioはさておき、先のジャズピアノトリオ版” In My Element”(2007)と比べるとイメージが全く違う。
 In My Elementも何となく新しいジャズピアノトリオでしたが、なんだかんだで昔のジャズ色も強かったように思います。それがすっかり抜けてしまい、ロック~ソウル~ポップを経てきた、いかにも2015年、現代のピアノトリオに。
 選曲とドラムの違いが大きいのでしょうが、もともと強かった浮遊感、疾走感がさらに強調され、軽快なリズムの使い方がモダン(この言い方自体が古めかしいのですが・・・)でカッコいい。
 特にドラム。
 強調されるスネアの乾いた音がなんとも心地よい。
 毎小節、同じところにスネアが入るドラムはロックっぽくて好みでは無かったのだけども、この演奏はカッコいい。
 シンバルやハイハットの使い方も何かフツーの人とは違うのかな?
 普通のジャズに慣れてしまった耳も惹きつけるとても魅力的なドラム。
 もちろん極めつけはリーダーのピアノ。
 いい意味でものすごく軽い。
 軽いけどしなやかというか、強靭というか。しかもあくまでクールで、決して感情に任せたような激しい音は出さない。
 この感じは他にはあまりない。
 同じフレーズやリフを繰り返すループ的?な手法、質感が今のDJ世代ではトレンドなのだろうし、確かに心地いい。
 個々のフレーズはHerbie Hancockあたりの影響が強そうな感じだけども、柔らかな音使いと、音の構成、リズムの使い方はこの人ならでは。
 決して奇をてらっているわけでも、ひねくった小難しい事をしようとしているわけではないのに新しさ、そして心地よさ満点。
 さて、アコースティック4ビートを愛するモダンジャズファンがついてこれるかどうか?
 私はものすごくカッコいいと思うし大好きです。
 あ、Black Radioも好きですよ。私は。

 

posted by H.A.

【Disc Review】“Bossarenova” (2010) Paula Morelenbaum / SWR Big Band

“Bossarenova” (2010) Paula Morelenbaum
Paula Morelenbaum (vocal) / SWR Big Band

Bossarenova
Paula Morelenbaum
Skip
2012-02-13
パウラ モレレンバウム




 ブラジルのボーカリストPaula Morelenbaumとビッグバンドの共演アルバム。
 SWR Big Band、前掲のWDR Big Bandと同様にドイツの放送局付のビッグバンド?なのだと思います。
 ビッグバンドには明るくなく、何がどうとかの説明は難しいのですが、上品でソツのない現代的な音。
 このアルバムでもうるさすぎず、静かすぎず、新しすぎず、古すぎず、いい感じのバランス。
 さておき、主役はPaula Morelenbaum。
 いかにもブラジルっぽい、いいボーカリスト。
 ボサノバ・シンガー王道のウイスパー系ですが、ちょっとハスキー気味な声がいい感じ。
 上品で落ち着いたうえに、少々はかなげなイメージ。
 たくさんいそうで、そうでもないというか、思い出した頃に新しい人が見つかるタイプ?の素敵なボーカリスト。
 曲はJobim、Sergio Mendes、Ivan Linsなどなど、ブラジルの名曲揃い。
 と書いてしまうと、ありがちなボサノバ・アルバムになりそうですが、そこがアレンジの妙。
 もちろんボッサのリズムが中心ですが、一曲ごとに工夫されていて、変化に富んだ音。
 かといってバラバラでもなく、適度な統一感。
 また、全体的にモダンだし、新しいっぽいアレンジもそこかしこにあるのだけども、ポップス度はほどほど、過度にゴージャスではなく、フュージョンっぽくもない。
 あくまで素朴でアコースティックなブラジルっぽい質感。
 何気ないんだけどもいい感じ。
 これまた、たくさんありそうで、あまりない。
 上品で洗練された近代的なブラジル音楽。
 1960年代っぽくないボッサを聞きたくなった時に取り出す一枚。



posted by H.A.

【Disc Review】“Caribbean Night” (2010) WDR Big Band Koln / Vince Mendoza / Andy Narell

“Caribbean Night” (2010) WDR Big Band Koln / Vince Mendoza / Andy Narell
Andy Narell, Ray Holman, Tom Miller, Alan Lightner (Steel Pan) Dario Eskenazi, Frank Chastenier (Keyboards) Michael Alibo (Bass) Peter Erskine (Drums) Luis Conte, Marcio Doctor (Percussion) Andy Haderer, Rob Bruynen, Klaus Osterloh, Rick Kiefer, John Marshall (Trumpet) Dave Horler, Ludwig Nuss, Bernt Laukamp (Trombones) Lucas Schmid (Bass trombone) Heiner Wiberny, Harald Rosenstein (Alto sax) Olivier Peters, Rolf Römer (Tenor sax) Jens Neufang (Baritone sax) David Rudder (Vocal)

Caribbean Night
Wdr Big Band Koln
bhm
2010-04-16
アンディ ナレル

 夏らしい音ということで・・・
 スチールパンをフィーチャーしたビッグバンドによるラテンジャズ~フュージョン。
 スチールパンはFusion系のAndy Narell。
 カリブの暑苦しさというよりも、リゾートの爽やかな風。
 あるいはエアコンがキリッと効いたリゾートホテルのような洗練された演奏。
 陽気だけど暑すぎない、またうるさすぎないラテンジャズ。
 曲はメンバーのオリジナル中心、哀愁曲から陽気曲までさまざまな曲が並びますが、いずれも上品な名曲揃い。
 特に1曲目のJenny’s Roomはシンプルながら哀感漂う隠れた大名曲、大名演。
 ビッグバンドならではのドラマチックなアレンジと多彩なソロ陣が相まって、一曲の中で何度もピークが訪れる素晴らしい演奏。
 主役のスチールパンのオブリガード、ソロが気持ちいいのは言わずもがな。
 ちょっと南国っぽいのが聞きたいな、あるいはスチールドラムが聴きたいなと思ったら必ず取り出す一枚。
 華やかで涼しげな音。
 抜群に心地よし。
 この季節にピッタリ。




posted by H.A.

【Disc Review】“Tudo Bem!” (1978) Joe Pass

“Tudo Bem!” (1978) Joe Pass

Joe Pass (guitar)
Paulinho da Costa (percussion) Octavio Bailly, Jr. (bass) Oscar Castro-Neves (guitar) Don Grusin (keyboards) Claudio Slon (drums)
 
Tudo Bem
Paulinho Da Costa
Ojc
1992-02-17


 Joe Pass、ブラジルのミュージシャンと録音したボサノバ。
 “Intercontinental” (1970)はクール目ですが、こちらは暖かめ。
 電気楽器が入りますが、フュージョン色はほどほど抑えられた、ナチュラルなブラジリアンビート。
 そんな暖かなボッサを背景にして、エレキギター弾きまくり。
 Jobimをはじめとする洒落たコードの流れに乗って、メロディアスでスムースなジャズギター。
 サックスとかが入ってもいいんだろうけども、ちょっとベタつきそうだし、フルートやボーカル、ガットギターが前面に出るとありきたりになりそう。
 でもクリーントーンのエレキギターが前面に出るとクールなジャズ&ボッサ。
 暖かなビートとクールなエレキギター。
 たっぷりの音数で弾きまくっても、とても爽やか。
 とても楽しげ。



posted by H.A.
Profile

jazzsyndicate

【吉祥寺JazzSyndicate】
吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。
コンテンポラリー ジャズを中心に、音楽、映画、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

記事検索
タグ絞り込み検索
最新記事
  • ライブドアブログ